カクテルメイク、メディア向け簡単動画作成ツール「RICHKA(β版)」をリリース。最短1分でニュース動画が作成可能

かんたんに言うと
  • カクテルメイク社は、企業のメディア・SNS運用に特化した動画作成ツール「RICHKA(リチカ)」を7月にリリース
  • 記事URLを読み込み自動で動画を生成する機能や、画像・テキストを挿入するだけで動画化できるなど運用ハードルを下げている
  • メディアの雰囲気に合ったオリジナルテンプレートをカクテルメイクが提供することでクオリティ低下の懸念も払拭できるという

カクテルメイク株式会社は7月31日、映像編集ソフトの使用経験がない人でも簡単にニュース動画を作れるツール「RICHKA(リチカ) β版」(以下、RICHKA)を公開したことを発表しました。

画像:RICHKA資料より引用


                                                    
発表されたRICHKAは、画像や動画の素材を準備するだけでニュース動画(SNSで見かけるようなテキストを主体としたニュース性のある動画)を作成することができる制作ツール。ニュースメディアの記事URLから動画が作成できたり、取材時に撮影した動画素材をアップロードして、直感的に、記事を書くように動画を制作できることが強みとしています。
導入先に対してモーショングラフィックスなどメディア別のオリジナルテンプレートをカクテルメイク社が提供することで、担当する制作者に動画のクオリティが左右されず、スピーディーに動画を作ることが可能となるといいます。

Facebookを始めとするSNSでは、タイムライン上で動画の表示を優先する運営にシフトする等、動画メディアが人気を博しています。日本でも料理動画を始め、HowTo動画、ニュース動画など多くの動画メディアが立ち上がっており、こういったライトなメディア動画コンテンツへの需要の高まりに合わせたサービスと言えます。

先日ご紹介した「Tukuru cloud(ツクルクラウド)」に引き続き、RICHKAリリースに関してもカクテルメイク社 CEO 松尾幸治氏、CMO 毛利直矢氏にお話を伺いましたので、併せてご紹介します。

RICHKAを発表したカクテルメイク社 CEO 松尾幸治氏(左) CMO 毛利直矢氏(右)

                                                   

「RICHKA」の特徴

プレスリリースより「RICHKA」の特徴を抜粋。

(以下、プレスリリースより引用)

①編集ソフト、専門知識不要
高価な編集ソフトの購入や教育は必要ありません。少しの文章編集スキルがあれば、直感的なインターフェイスで記事を書くように動画編集することができます。

②専用オリジナルテンプレートを制作
ブランドイメージを担保させるため、貴社専用のオリジナルテンプレートをお作りします。編集者によってクオリティが左右される心配がなくなります。

③メディア運用に特化した機能を提供
メディア、SNS運用の企業様に特化した機能拡張を行なっております。修正のやりとりや制作本数で予算を検討する必要がなく、考えたことをあっという間に動画にすることができます。2017年秋には専用アプリもリリース予定。

ー「Tukuru cloud」もリリースし、今回「RICHKA」をリリースしましたが狙いとは?


松尾氏:まず、プラットフォーム上でのコンテンツ制作数を国内No.1にしたいという考えがあります。

人の手を介して動画を作る際のプラットフォームとしてTukuru cloud、もう一方で、速報性の高いコンテンツや、もっとライトな映像制作はクリエイターが作業するとコスト面での採算が合わなくなると思います。そこをRICHKAが補うことができれば、動画コンテンツ制作のツールという部分においては全てを補完することができます。まずはこの部分でしっかりと提供できるサービスにしていくことが目標です。

画像:RICHKA資料より引用

                    
   
ーどこに強みがあると考えていますか?

  
松尾氏:継続的なコンテンツ配信に特化しているところです。ヒアリングを重ねたところ、ネットメディア(ニュースサイトなど)は動画活用はどこも悩んでいらっしゃるイメージがありました。
SNSなどのアルゴリズム変更も含めて動画を活用することでリーチや流入などが通常の登校よりも見込まれるのは見込まれるのですが、手間やコストを考えるとどうしても敬遠しがちだという声が多かったです。

その点RICHKAは、記事URLを読み込ませると記事中の画像を引っ張ってきて、簡単にスライドショー的な動画化をすることもできますし、動画に表示する各テロップも、編集しやすさと可読性を考えた作り(文字制限をつけるなど)になっています。もちろん取材時の写真や動画を差し込むこともできます。
1つの動画を作成するのに、テロップも記事の見出し文などを活用すればコピー&ペーストで済みますし、5分程度で動画作成が完了します。

画像:RICHKA資料より引用

                                                  

毛利氏:こういったテンプレートの動画制作ツールはめちゃくちゃ革新的なものではありません。しかし用途をイメージできているものは少なく実用的なものがなかなかなかった。ですので基本的には、申込みをしてくださったメディア様へメディアの特長や雰囲気に合わせたオリジナルのテンプレートを弊社が制作し、ご提供します。
このテンプレートも、弊社で10年以上映像制作に携わってきたスタッフが制作しますので、一定のクオリティは担保できるのではないかと思います。

・RICHKAを利用して実際に作られた動画事例(BITA デジマラボ)

記事の詳細は → https://bita.jp/dml/sbdrive_autodrivingcar_report

BITA デジマラボ发布于 2017年7月23日

動画:プレスリリースより引用

                                                  
ー動画制作にかかる手間や金額といったコストを下げ、導入を進めたいということですね


松尾氏:ライトなコンテンツに限っては、と思っております。

今後、クリエイターがわざわざ作るまでもないというものはRICHKAで作っていただいて、逆にクリエイターの力が必要なところはTukuru cloudでクリエイターが作りやすくなるようにフォローするといった、日本の映像業界でもっとクリエイターが発揮できたり、やりたいことがやれる環境をつくっていければと思っています。

                                                     

公開記念「トライアルプラン」を先着30社限定で実施

今後の展開として、「RICHKA」は、年内70社の導入を目指し、今後はメディアだけでなく企業における動画での簡易情報発信ツールとして、将来的には動画自動生成プラットフォームとして世界へ向けて展開していく予定としています。

気になるRICHKAの利用に関してですが、RICHKAは法人向けとしており、今後も主にBtoBをメインに展開していくとのことでした。

また、RICHKA β版のリリースを記念した、制作制限無しの使い放題トライアルプランを先着30社限定で実施しています。こちらのトライアルプランも、1本制作するのに5~20万円などコストをかけているとするならば、非常に安く動画コンテンツが制作できる魅力的な金額でした。明らかになっていませんが、それ以外は月額料金体系となる模様です。
金額やプランの詳細情報に関してはカクテルメイク社へお問い合わせください。

                                                     

関連情報リンク

カクテルメイク株式会社
・「RICHKA」サービスサイト:http://richka.io/
「1次情報のリッチ化」がコンセプトのURLから最短1分の動画制作ツール。2017年7月31日から提供開始。

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