Ridge-iとNHKアート、Nスペ「戦後ゼロ年 東京ブラックホール 1945-1946」でAIを活用し、モノクロ映像を自動カラー化

株式会社 Ridge-i(以下、 Ridge-i)は、 株式会社NHKアート(以下、NHKアート)と共同で開発を進めている「人工知能(AI)を活用したモノクロ映像のカラー化」技術を利用し、8月20日(日)21時より放送されるNHKスペシャル「戦後ゼロ年 東京ブラックホール 1945-1946」で使われる映像の一部をカラー化したことを発表しました。

株式会社Ridge-iは人工知能・深層学習(ディープラーニング)のコンサルテーションとソリューション開発に特化したベンチャー企業。
発表によると、Ridge-iとNHKアートは、デジタル着色技術とAI技術の融合による白黒映像の自動カラー化技術の共同開発を行っており、今回、終戦直後の1945年8月からの1年をドキュメンタリードラマで描いたNHKスペシャル「戦後ゼロ年 東京ブラックホール 1945-1946」の番組内で放送される一部の映像を本技術で彩色しているとのことです。

また番組では、出演する俳優 山田孝之が、高精細4Kデジタル技術を活用し当時のフィルムに合成。戦後ゼロ年の72年前のフィルムの中に迷い込む演出がなされています。

モノクロ映像の彩色技術

以前まではモノクロ映像をカラー化するには映像に使われている1フレーム1フレームを人間の手で彩色する必要があり、一つの作品を完成させるのに、膨大な時間と手間がかかっていたといいます。

今回Ridge-iがNHKアートと共同で開発した技術は、1カット内の数枚のフレームのみ人間が彩色を行い、その情報を元に、残りのフレームはAIが自動で彩色を行うというもの。
これにより、人間がデザインコンセプト作りなど、より効果的な作業に集中することができるようになるだけではなく、放送品質を維持しながら全体の作業工程を削減し、作業効率を高めることに成功したと発表しています。

番組の公式サイトでは、AIによるカラー化の取り組みと事例が紹介されています。

・NHKスペシャル「戦後ゼロ年 東京ブラックホール 1945-1946」公式サイト
http://www.nhk.or.jp/special/blackhole/

・NHKスペシャル「戦後ゼロ年 東京ブラックホール 1945-1946」番組詳細情報
http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20170820

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