BMD製品導入事例:ブラックマジック、LEXUS LC500のWebムービーがMicro Cinema Cameraで撮影されたことを発表

ブラックマジックデザインは22日、同社の製品導入事例として、LEXUSの新型車LC500のWebムービーに複数台のBlackmagic Micro Cinema CameraおよびVideo Assistが使用されたことを発表した。

発表によると、同作は株式会社KIDのタカハシケイ氏によって、アメリカ・カリフォルニア州の高速道路で撮影され、LEXUSの新型車LC500の魅力を最大限に引き出すため、数多くのカメラを導入し撮影されたという。
撮影が行われたのは、カリフォルニア州エンゼルクレスト・ハイウェイ。カリフォルニアの自然、そしてカーブの多い道をパワフルに走り抜けるLC500を様々な角度から捉えており、そこで使用されたのが6台のMicro Cinema Cameraと2台のVideo Assistとのこと。

発表によると、撮影のタカハシ氏はこう語っている。


タカハシ氏:「撮影時は4kmの距離を一時的に封鎖してLC500を走らせて、その様子をカメラに収めて、車が元の位置に戻る間に封鎖を解いてまた撮影、というのを繰り返しました。一回の撮影で15分から20分かかってしまううえに、撮影日が1日のみで、しかも屋外での撮影なので明るいうちに撮影を終えないといけないという状況で、
時間は非常にタイトでした。そのためなるべく1回の撮影で多くのアングルを撮りたかったんです。」

Micro Cinema Cameraは車内に単菅パイプを通して設置されており、そのパイプに取り付けたグリップに雲台をつけて、3台のMicroを設置。1台は運転席側窓ガラスに吸盤でカメラを貼り付けて使用。さらにもう1台は足元に設置しているという。これによりスピードメーターや、ドライバーの手元や顔、アクセル部分など、5アングルを一度に撮影することに成功。さらに予備のMicro Cinema Cameraを使って、LC500の外観を捉えた縦型映像の撮影も行ったという。


タカハシ氏:「カメラカーからLEXUSを撮る際に、メインカメラの上にMicro Cinema Cameraを90度に傾けて載せたら縦型映像を撮影できるんじゃないか?という話に監督の村上はじめ氏と現地でなり、縦型映像も同時に撮影しました。念のため撮っておけば、何かに使えるんじゃないかと考えたんです。」

撮影されたフッテージは、DaVinci Resolveを使ってオンセットグレーディングされ、帰国後にポストプロダクションが行われたという。


タカハシ氏:「Microの魅力は、その小ささにあります。通常のカメラが入れないようないろんな場所にも設置できる。今回の縦型映像が撮れたのも、簡単に90度傾けて使える点が大きいです。このプロジェクトはスケジュールがタイトだったので、縦型映像も含め、同時にいろいろなアングルを撮影できたことが良かったですね。」

Video Assistはカメラの設定用に使用されたとのこと。Video Assistについても以下のように評価している。


タカハシ氏:「接続も簡単で見やすい。サイズも小さくて使いやすいし、バッテリーがキヤノン製のものを使えるので汎用性がある点もいいですね」


タカハシ氏:「今回、一緒に仕事をしたディレクターの村上氏と僕の中で、車関係の仕事でMicro Cinema Cameraを使うことが『アツい』んです。車モノだと今回のように小型カメラを車内に設置したり、ヘッドマウントしたりしますが、そういったプロジェクトで使われるカメラのほとんどは、画に高級感が出なくてかっこよくない。せっかく高級なものを撮っているで、それにマッチした画が欲しい。Microはその点リッチな画が撮れて、メインカメラとのマッチングもしやすいですね」

関連情報リンク

Blackmagic Design – Micro Cinema Camera

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