キヤノン、仮想カメラによる臨場感・没入感のある映像体験を実現する自由視点映像生成システムを開発。事例としてJリーグ川崎対G大阪のデモ映像も公開

イメージング技術を用いた映像ソリューションとして、自由視点映像生成システムの開発に取り組んでいるキヤノン株式会社(以下、キヤノン)。以前から、Jリーグと共同で2016年のYBCルヴァンカップ決勝戦において自由視点映像生成システムの実証実験を実施するなど、実証実験をおこなっていましたが、本日、開発を発表。
自由視点映像生成システムの映像事例について、Inter BEE 2017(千葉県・幕張メッセ/2017年11月15日~17日)のキヤノンブースで紹介予定としており、今後、スポーツイベントなどにおける活用を想定し、付加価値の高い映像体験の提供を目指していくと発表しています。

画像:自由視点映像生成システムのイメージ

映像事例 Jリーグ公式戦(2016年11月3日:川崎フロンターレ対ガンバ大阪 神奈川県・等々力陸上競技場)

                                                     

■自由視点映像生成システムの仕組み
スタジアム内を取り囲むように設置した複数の高解像度カメラをネットワークでつなぎ、ソフトウエアでコントロールしながら、同じタイミングで多方向から撮影。撮影後、画像処理技術を用いて、撮影映像から高精細な3D空間データを構築。その3D空間で仮想カメラを自由に動かし、さまざまな視点から好みの角度で映像を見られる自由視点映像を生成できるという。

■フィールドに入り込んだような新たな映像体験
自由視点映像は、3D空間で仮想カメラを動かし、スタジアム内を自由に飛び回ることや、試合中のフィールドに入り込み、選手と同じ場所を疑似体感できるといった映像体験を実現。競技観戦の新しい楽しみ方を広げることに加えて、チームや選手の強化などへ活用する可能性の拡大を目指すという。

Jリーグ、「自由視点映像生成システム」の実証実験をルヴァン杯決勝にて実施

2016年10月17日 | eizine

・Jリーグは2016年のJリーグYBCルヴァンカップ決勝戦において「自由視点映像生成システム」の実証実験を実施
・本技術は、スタジアム全体を複数台のカメラで囲うことで「マトリックス」のバレットタイム撮影のような効果を出すことも可能に
・代表的なものとして、Intelの『FreeD™』技術などがある

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キヤノン – ニュースリリース

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