BMD製品導入事例:ドイツの深夜トーク番組「Dinner Party」でURSA Mini Proを使用したマルチカメラのライブプロダクション・ワークフロー

Blackmagic Designは同社の製品導入事例として、ドイツの新しい深夜トーク番組、「Dinner Party – Marlene lädt zum Talk」で、5台のURSA Mini Proを使用したマルチカメラのライブプロダクション・ワークフローが使用されていることを発表した。
同番組は、Good Times Fernsehproduktions-GmbHにより制作され、ドイツの主要テレビチャンネルSAT1で放送されているという。

発表によると、放送システムを専門とするCROSSCASTは、同ライブ番組の技術インフラおよび編集ワークフローのノウハウの提供を依頼され、ATEM 2 M/E Production Studio 4Kスイッチャー、Smart Videohub 20×20 ルーター、HyperDeck Studio Pro放送用デッキを組み込んだワークフローを構築したという。

CROSSCASTのCEO、ジェンズ・ヴォルフ(Jens Wolf)氏は以下のように語っている。


ヴォルフ氏:「ありきたりなパターンを崩して、ユニークなビジュアル特性を持つ番組を作成するため、多目的に使用できるカメラパッケージが必要でした。」


ヴォルフ氏:「URSA Mini Proには、2つの利点があります。従来の放送ソリューションを遥かに凌駕するハイダイナミックレンジに対応しているだけでなく、LUTを使用することで、より優れたカラーワークフローを実現できます。」

URSA Studio Viewfinder、そしてCanon/FujinonのHD B4レンズを装着したURSA Mini Proは、ペデスタル(カメラ用の台座)にマウントされ、各カメラはトークバックおよびタリーに完全対応している。またCROSSCASTは、Blackmagicの3G-SDI Arduino ShieldおよびATEM SDKを使用して、カラーシェーディング用のリモートカメラコントロール・ソリューションを提供するOCP(オペレーション・コントロールパネル)を開発している。

各カメラフィードは、光ファイバーを通じてSmart Videohub 20×20経由でATEM 2 M/E Production Studio 4Kスイッチャーにルーティングされ、カメラにはプログラムリターン・フィードが戻される。また、ポストプロダクションでISO収録をマッチングできるよう、各カメラにはタイムコードジェネレーターが付いている。HyperDeck Studio Pro放送用デッキでは、プログラムフィード、予備のプログラムフィード、そしてクリーンフィードを収録している。

1080p25で収録されたライブ放送はその後見直しされ、セットで作り出された暖かでフィルムライクな雰囲気を、DaVinci Resolveで作成した3D LUTを使ってさらに強調している。制作チームは、ライブ放送後に番組を再編集してYouTubeチャンネル用に48分のパッケージにまとめているので、視聴者はオンデマンドでこれらを見ることができるという。


ヴォルフ氏:「Blackmagic Design製品は、長年私たちのライブスイッチングの要でした。」


ヴォルフ氏:「低コストで放送品質を実現できることはもちろん、中継車やスタジオにおける従来と同じ様々な作業に必要な柔軟性も備えています。」


ヴォルフ氏:「さらに一歩先に進み、Blackmagic URSA Mini Proをソリューションの一環として取り入れることは自然な流れでした。将来的なニーズに対応可能な制作環境を実現できるだけでなく、テレビ映えする独特でユニークなルックを作成できます。これはクライアントにとって非常に重要ですね。」

関連情報リンク

URSA Mini Pro – BlackmagicDesign

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