ローランド、A4サイズの6chビデオ・スイッチャー『V-60HD』を12月発売

ローランド株式会社は、小型のビデオ・スイッチャー『V-60HD』を、2017年12月に発売することを発表しました。
価格はオープン価格としています。

注目の機能として、入力された音声の音量を自動的に調整する「オート・ミキシング機能」と、スマートフォンやタブレットなどの端末を、タリーとして使用できる「スマート・タリー機能」を搭載。
ビデオ・スイッチャーとしては6チャンネル入力に対応し、全入力にはFS(フレームシンクロナイザー)を内蔵しています。またSDI/HDMI/RGBの6つの映像と2つの静止画をシームレスに切り替えることができるとのことです。
映像の切り替え効果は、カット、クロスディゾルブ、NAM、FAMに対応。ワイプパターンは最大30種類使用できると発表しています。

概要

『V-60HD』
外形寸法:356(幅)×221(奥行き)×96(高さ)mm
質量:3.0kg
製品情報・スペック:https://proav.roland.com/jp/products/v-60hd/specifications/

(以下、プレスリリースより引用)


ビデオカメラやパソコンが直接つながるので、セッティング時間を短縮できる
『V-60HD』は、プロが必要とするSDI/HDMI/RGB 6チャンネルの映像入力に対応。業務用カメラから民生用カメラ、パソコンといったイベント会場にある映像機器を、変換器なしでそのまま接続できます。入力された映像の切り替えは、瞬時に画面を切り替える「カット」、前の画面から次の画面が滑らかに入れ替わる「クロスディゾルブ」や「ワイプ」など34種類使用可能。字幕(テロップ)や子画面(P in P)の合成も可能なので、さまざまな映像の演出が可能です。


映像と音声の編集機能を一体化。狭い場所に設置できる
『V-60HD』は、さまざまな映像の機能だけでなく、18チャンネルの入力に対応したデジタル・オーディオ・ミキサーを搭載。コンデンサーマイクを接続できるXLR/TRSコンボジャック、RCAステレオ入力、およびSDI/HDMIからの音声信号のミキシングが可能です。XLR/TRS入力にはプリアンプを搭載し、高品位な音声の入力ができます。さらに各音声入力には、音の歪み(ひずみ)を抑えるコンプレッサーや、音質を調整する3バンドEQ、映像と音のタイミングを調整するディレイなどのエフェクトを搭載。これまではビデオ・スイッチャーとオーディオ・ミキサーがそれぞれ必要でしたが、『V-60HD』は、狭い作業スペースでも映像と音声を一台で調整することができます。


音声ミキシングの作業を自動化し、映像の操作に専念できる
『V-60HD』は、音量調整を自動化する「オート・ミキシング機能」を搭載しています。ビデオ収録の現場では、音が歪まないように常に音量の調整を行いますが、『V-60HD』ではこの作業を自動化することが可能です。特に、出演者が交互に話すパネルディスカッションなどの収録で威力を発揮。発言を自動で感知し、自動的にボリュームを調整します。専任の音声オペレーターがいない場合でも、高品質な音声ミックスができるので、使用者は映像の操作に専念して品質の高いコンテンツ制作を行えます。


プロの要求にも応える直感的な操作感
『V-60HD』は、当社の業務用ビデオ・スイッチャーのフラッグシップモデル「V-1200HD」と同じTバーや大型のスイッチを採用。パーツの配置は、実際のユーザーにレビューしながら設計し、直感的な操作を実現しています。音声のコントロールのためのつまみや、視認性の高いLEDランプも搭載。3インチ・ディスプレイを装備しているので映像や音声の入出力状態が確認でき、とっさの設定変更にもスムーズに対応できます。


スマートフォンで選択中のカメラが一目でわかる「スマート・タリー機能」(新開発)
『V-60HD』は、新開発の「スマート・タリー機能」を搭載。スマートフォンやタブレットなどの端末を、プロが求める「タリー」機材※として活用できます。選択中のカメラでは赤、スタンバイ中のカメラでは緑を表示し、『V-60HD』の操作状況をカメラマンや出演者に伝えます。
※出演者や作業者に、どのカメラが選択中か知らせるためのランプで、通常ビデオカメラの上などに設置される機材

関連情報リンク

Roland – ニュースリリース
製品情報

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