エプソン、スマートグラス「MOVERIO」が映画館向けの聴覚障がい者用字幕配信サービスに採用と発表

エプソン販売株式会社(以下、エプソン)は、同社のスマートグラス「MOVERIO」(モベリオ)が、映画館向けの聴覚障がい者用字幕配信サービスに採用されたことを発表しました。
2017年9月9日(土)から全国4劇場にて、劇場公開作品「三度目の殺人」よりMOVERIOが貸出されます。

この取り組みは、バリアフリー上映のさらなる普及に向けて映画業界全体で進めてきたもので、エプソン、字幕表示アプリ「UDCast」(ユーディーキャスト)の開発・運営を行うPalabra(パラブラ)株式会社、音響通信ソリューション「Another Track®(アナザートラック)」を開発したエヴィクサー株式会社の3社が協力しています。

今回の字幕配信が実施される劇場は、立川シネマシティ(東京都立川市)、チネチッタ(神奈川県川崎市)、ミッドランドスクエア シネマ(愛知県名古屋市)、大阪ステーションシティシネマ(大阪府大阪市)とのこと。

MOVERIOは両眼シースルー、ハンズフリーが特長のスマートグラス。
シリコンOLED (有機EL)ディスプレイによるスクリーン感(表示枠)を意識させない映像表現が可能で、「字幕が空間に浮かんで見える」感覚で作品鑑賞への没入感を高めるといいます。

関連技術について

UDCast
映画・映像等の「音声」をスマートフォン等の携帯端末のマイクが拾うことで、事前に制作した字幕や手話の表示、音声ガイド再生等を、その端末を通じて提供することができるアプリケーション。

Another Track
スタジアム・劇場・シアターなどで活用する音響通信によるデバイス制御ソリューション。
映画館内で上映される映画の音声を、スマートフォンやウエアラブル端末といったスマートデバイスがリアルタイムに自動認識し、ユーザーがスマートデバイスを操作することなく、その映画の場面に合わせて音声ガイドや字幕表示を表示させる音響通信の技術。

関連情報リンク

シリコンOLED(有機EL)採用の第3世代スマートグラスMOVERIO『BT-300』、商用モデル『BT-350』、業務用モデル『BT-2200』新登場

2016年10月13日 | eizine

エプソンが新商品、第3世代スマートグラスMOVERIO『BT-300』、商用モデル『BT-350』、業務用モデル『BT-2200』を発売する。『BT-300』は2016年11月30日から発売される。(『BT-350』、『BT-2200』は2017年2月より発売予定。)

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