DJI、頭の動きでドローンを操作できるFPVゴーグル「DJI GOGGLES」を発表。空からの俯瞰的な眺めを、一人称視点のフルHDで体験

「Phantom」や「Mavic Pro」などのドローン製品で知られるDJIは、空からの俯瞰的な眺めを、一人称視点(First Person View: FPV)のフルHDで体験することができるFPVゴーグル、「DJI GOGGLES」を発表。
DJI Gogglesは、完全に充電された状態で最大6時間使用できる。
販売価格は 57,800円(税込)。DJI Gogglesの出荷は2017年5月20日以降を予定している。

飛行体験を支える高品質光学設計と低遅延伝送

DJI Gogglesは両スクリーンともに、標準的な2Kディスプレイの2倍以上の画素数となる、フルHD1920 x 1080解像度を搭載。
また伝送に関しては、DJIのOcuSync伝送システムにより、最大2組のDJI Gogglesと1台のMavic Proの接続ができる。タイムラグを最小化するため、送信機を経由せずにドローンから直接映像データを受信しているという。
Mavic Proで飛行している場合、DJI Gogglesはワイヤレスで720p/60のストリーミング配信を行い、720p/120fps最小遅延110msで映像を収録可能することが可能という。

1080p/30fps:干渉がない近距離範囲の場合。
720p/30fps:長距離範囲または干渉がある場合。
スムーズモード:720p/60fps。

なお、伝送に用いる電波は2.4GHz帯とのことで、日本の航空法には抵触しない。

一人称視点での視聴体験は、Mavic Pro、Phantom 4シリーズ、Inspire シリーズを含むDJIの空撮プラットフォームで対応(タッチパッドを使用するインテリジェントフライト機能は、ドローンのモデルによって異なる)。

DJI Goggles ヘッドトラッキング機能でドローンの操作も可能

DJI Gogglesのヘッドトラッキング機能で、Mavic ProまたはPhantom 4シリーズの機体を使用しているユーザーは、自分の頭の動きにより機体のヨーとカメラのチルト両方を操作が可能となる。頭を左右に動かすことが、コントロールスティックを動かすことと同じになるという。頭を左右に傾けると機体も左右に旋回し、頭を正面にすると旋回が停止する。

操縦者が送信機で機体を操縦している際に、DJI Gogglesでカメラジンバルの操作を行える。固定翼モードと組み合わせることで、頭を動かしてMavic Proを操作し、存分に飛行体験を味わうこともできる。
アンテナはヘッドバンドに内蔵されており、360°の範囲を確実にカバーするという。

※日本では、操縦者がFPVゴーグルを使用して飛行することは、目視外飛行となり、国土交通省への申請が必要です。操縦者以外がゴーグルを装着し、FPV映像を視聴することは問題ありません。
ゴーグル装着時はスポッターが必要です。機体をスポッターの視認範囲外で飛ばさないでください。

多数の機器を接続可能

DJI Gogglesは、Mavic ProとDJIのOcuSync伝送システムを経由して同期を行なう。
また、Phantom 4、Phantom 4 Advanced、Phantom 4 Pro、Inspire 2は、送信機のUSBポートから接続が可能で、追尾機能やヘッドトラッキングにアクセスする。
このUSBポートはファームウェアのアップデートにも使用するとのこと。
内蔵のmicroSDカードで、ユーザーは機体からDJI Gogglesにファイルをダウンロードしたり、その場で動画ファイルを確認することができる。
HDMI出力でDJI Gogglesを映像機器と接続し、映像を観たり、ゲームを楽しむこともできるという。

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