VRソフトウェア開発のディヴァース、ゼンハイザーと共同でVR空間での立体音響シミュレーションの実証実験を開始

VRソフトウェアの開発を行うDVERSE Inc. (以下、ディヴァース)と、音響機器メーカー、ゼンハイザージャパン株式会社(以下、ゼンハイザー)は共同で、VR空間の中の建築デザインデータに対し、その場にいるようなリアルな立体音響を再現することを可能にする立体音響シミュレーション及びコンテンツへの臨場感・没入感を高めエンタテインメント性を向上させる実証実験『PROJECT OMNIVERSE(プロジェクト オムニヴァース)』を開始したことを発表しました。

将来的な利用として、ビジネス分野では不動産におけるマンション・戸建て住宅の室内環境、コンサートホールのデザイン・演出、店舗・オフィスデザインにおける室内音響の再現、エンタテインメント分野ではコンテンツ開発におけるハイエンドな音響演出、効果などを想定していると発表しています。

ビジネス向けVRツール『SYMMETRY』と立体音響技術『Ambisonics』を利用して、よりリアルな空間を再現

ディヴァースとゼンハイザーはVRにおいて臨場感・没入感を高める要素として重要な「聴覚」にフォーカスして、VR空間の中での立体音響シミュレーションの可能性を広げる実証実験『PROJECT OMNIVERSE(プロジェクト オムニヴァース』を開始。

ディヴァースが開発・提供する、VRツール『SYMMETRY(シンメトリー)』と、ゼンハイザーが開発・提供する前後左右上下を含んだ全周360°の空間全体の音場を再現する音響技術Ambisonics(アンビソニックス)を用いた『Ambeo VR Mic』、建物や構造物の反響の再現を可能にする残響特性信号『IR(Impulse Response インパルス・レスポンス)』及びサウンドメイキングを組み合わせることにより、VR空間に最適化された立体音響の開発を行うとのこと。

AMBEO VR MIC

                                                   
ゼンハイザージャパン マーケティングマネージャー大澤広輔氏のコメント


大澤氏:「ゼンハイザーは立体音響の分野におきまして、現在さまざまな展開を進めています。中でもVRにおける立体音響には大きな可能性があると考えています。たとえば、360°映像の音声収録・編集においては、原音を忠実に切り取ることだけでなく、製作者の意図によって拡大・縮小解釈を施したり、音源を付加したりすることで、より深いメッセージ伝達が可能になり、製作そのものの幅が広がることにつながります。PROJECT OMNIVERSEにおいて、立体音響の新しいあり方を提案していければと思います。」

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ディヴァース – プレスリリース

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