ヤマハ、映画、テレビ、CMやゲームなどのオーディオを効率的に制作するソフトフェア スタインバーグ『Nuendo 8』の発売を発表

株式会社ヤマハミュージックジャパンは、Steinberg Media Technologies GmbH(以下、スタインバーグ社)が開発した業務用DAWソフトウェア、スタインバーグ『Nuendo 8(ヌエンド8)』を6月下旬から発売することを発表しました。
発売時期は6月下旬、通常版はオープンプライスで、学生向け優待版は5万円(税抜き)と発表されています。

主な特徴

オーディオ・ポストプロダクションに特化したDAWソフトフェア
今回発売が発表された『Nuendo 8』は、2005年にヤマハの子会社となった、Cubaseなどで知られるスタインバーグ社が開発したDAW (デジタル・オーディオ・ワークステーション)ソフトウェア。

Nuendoは映画、テレビ放送、CM、ゲームなどのマルチメディアコンテンツ制作に適した業務用DAWソフトウェアとして、ポストプロダクションやオーディオレコーディングに特化。
映像変更点をEDL(Edit Decision List)ファイル比較により検出し、オーディオ修正作業の時間を大幅に短縮する「リコンフォームソリューション」や、チャンネルストリップ、オートメーション機能を備えたミキシング環境は、映画やテレビ放送の制作現場でプロが求める高度な作業に応えます。
また、ヤマハ アドバンスト・プロダクション・システム「Nuage」と組み合わせることで、『Nuendo 8』の処理能力と操作性をフルに発揮することが可能になっているとのこと。

※詳細は、こちらのスタインバーグ社のウェブサイトをご覧下さい。(6月22日頃公開予定)

以下、プレスリリースより引用


2.ゲームオーディオ制作のワークフローを大幅に効率化
Audiokinetic社のミドルウェア「Wwise」へ音楽や効果音などのゲームオーディオの構成要素を簡単に転送できる「Game Audio Connect」がバージョン2.0に進化しました。マルチトラックのイベントやマーカー情報のやり取りも可能となり、ゲームエンジンへのオーディオデータの実装を大幅に効率化します。また、バージョン管理ソフトウェア 「Perforce」の統合や、無数のサウンドファイルを効果的に管理するデータベース「Media Bay」も搭載しています。さらに、進化したADR(Automatic Dialog Replacement)、CSV対応のリネーム機能、直感的なオーディオ処理が可能な「ダイレクトオフラインプロセッシング」といった新機能群により、アフレコやボイス収録といったレコーディングから編集、納品にいたる一連のワークフローを効率化し、膨大になりがちな制作時間の大幅な短縮をサポートします。


3.フレキシブルな映像コーデック対応のための新たなビデオエンジンを搭載
対応する映像コーデックの自由度を上げるため、これまでのQuickTimeをベースとしたビデオエンジンを変更し、新たなビデオエンジンを搭載しています。映像コーデックは、「Nuendo 7」と同様にApple社のProResをはじめとした業界標準のコーデックに加え、オプションとして有料のライセンス購入によりAVid社のDNxHD/DNxHRにも対応予定です。対応するビデオフォーマットについては、スタインバーグ社のウェブサイトにて情報を随時更新します。


4.さまざまなサラウンドフォーマットに対応
5.1chや7.1chなど、従来のチャンネルベースのサラウンドフォーマットのほか、Ultra HD Blu-rayに代表される最新のパッケージメディアや配信コンテンツに採用されたオブジェクトベースのDolby Atmosに加え、新たにAuro3Dや次世代フォーマットとして期待される22.2chといった3Dサラウンドフォーマットに対応する「VST MultiPanner」を搭載しています。


5.スタインバーグ「Cubaseシリーズ」との互換性も進化
音楽制作用DAWソフトウェアのスタインバーグ「Cubase Pro 9」に搭載している機能をすべて標準で搭載しています。さらに、プロジェクトデータの互換性も備え「Cubaseシリーズ」との間でプロジェクトの受け渡しが発生するワークフローにも対応し、「Cubaseシリーズ」の純粋な上位ソフトとしてご使用いただけます。

価格と発売日

品名:スタインバーグ ソフトウェア 『Nuendo 8』

品番/希望小売価格/発売時期:
NUENDO8/R/オープンプライス/6月下旬
NUENDO8/UD7/オープンプライス/6月下旬
NUENDO8/E/オープンプライス/6月下旬
NUENDO8/M/オープンプライス/6月下旬
NUENDO8/S/50,000円(税抜)/6月下旬
NUENDO8/MR/オープンプライス/6月下旬

◎品番の末尾は次のものを示します。
R:通常版、E:アカデミック版、S:スチューデント版、M:マルチパック版、MR:マルチパックリアクティベーション版、UD7:「Nuendo 7」から『Nuendo 8』へのアップデート版
◎アカデミック版は学校教員の皆様向けの、スチューデント版は学生の皆様向けの優待販売版です。
それぞれ、ご発注の際には、学生証、教員証等のコピーが必要となります。
◎マルチパック版は学校設備向けの1年間有効の限定ライセンスで、5ライセンスがセットとなったパッケージです。
◎アップデート版は、ライセンスがNuendo7、Nuendo7NEKのどちらでも使用が可能。
◎特別優待期間(Grace Period:グレースピリオド)について
2017年5月10日以降に「Nuendo 7」以前のバージョンをアクティベートいただいた方は、『Nuendo 8』への無償バージョンアップ対象となります。詳細はスタインバーグサイトにて案内があるとのこと。
◎スタインバーグ社ウェブサイト https://japan.steinberg.net

関連情報リンク

YAMAHA – ニュースリリース

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