BMD製品導入事例:株式会社Zaxx、HDRおよび4K対応スタジオ「GZ TOKYO ROPPONGI」に多数のブラックマジックデザイン製品を導入

Blackmagic Designは1日、ポストプロダクションの株式会社Zaxxが、東京六本木に新設したスタジオGZ TOKYO ROPPONGIにDaVinci Resolve Studio、Teranex AV、Smart Videohubなどの数々のBlackmagic製品を導入したことを発表した。

Blackmagic Designによると、株式会社Zaxxは名古屋に本社を置くポストプロダクションで、都内にもスタジオを構える。現在は、撮影部も擁し撮影現場のデータ管理、編集、グレーディング、CG制作、サウンドデザインなど、あらゆる映像制作のワンストップサービスを提供している。同社は最近、六本木に都内2つ目のスタジオとなるGZ TOKYO ROPPONGIを新設した。

同スタジオは4K HDRに対応したポストプロダクションスタジオとして、グレーディング用にLinuxとWindowsの2式のDaVinci Resolve Studioを導入。Linux版はDaVinci Resolve Advanced Panel付きでグレーディング室に、Windows版はオンライン編集室でそれぞれ使われている。各編集室はUniversal Videohub 72およびSmart Videohub 40×40を介して管理され、編集室それぞれに設置されたVideohub SmartControlを使って入出力の切り替えができるという。

                                                  
同社専務取締役の佐藤和彦氏は以下のように話している。


佐藤氏:「DaVinci Resolveは青山のスタジオでもMac版を導入しています。近年、4K以上で撮影できるカメラも増えてきており、HDR への対応も考えるとよりパワーのあるマシンが必要だと思い、Linux版を導入しました。解像度が上がっても拡張性があるため、対応がしやすいところも大きかったです」

また、同社取締役/デジタル・イメージング部長の長谷川伸氏は以下のように説明している。


長谷川氏:「Advanced Panelもすでに青山で使っていたので操作性の良さなどはわかっていました。また、弊社は外部のカラリストが作業することも多いため、彼らが普段と変わらない環境でストレスなく仕事ができるようするためにもAdvanced Panelは必要でした。
Windows版は、HDRオンライン編集の際に、グレーディングの部屋と編集室を移動しなくてもHDRの最終の微調整ができるように、ということで導入しました」

また、同スタジオのマシンルームにも多数のBlackmagic製品が導入されており、2式のTeranex AV、Smart Videohub 40×40、Universal Videohub 72、Videohub SmartControl、Videohub MasterContorl、3式のSmartScope Duo、そのほか多数のUltraStudio Express、Mini Converterが使用されている。


佐藤氏:「Universal Videohubは別のスタジオでも使っており、信頼性があったので引き続き導入しました。こちらはHDの系統用で、SmartVideohubは4K対応用です。編集室やMA室などを合わせて9部屋ありますが、この規模のスタジオのマシンルームとしては、だいぶスッキリ構築できたと思います。」

また、同社の撮影部では、Blackmagic製品を活用したDITカートも構築している。ATEM 1M/E Production Studio 4K スイッチャー、再生・収録のHyperDeck Studio Pro、Smart Videohub 12×12ルーターおよびSmart Videohub CleanSwitch、Teranex AV、DaVinci Resolve Studio、Resolveの出力および外部映像キャプチャー用のUltraStudio 4Kなど、数多くのBlackmagic製品が取り入れられている。


長谷川氏:「4Kに対応したDITカートを構築したかったので、4K対応製品の多いBlackmagic製品を導入しました。スイッチャーは、現場で簡易合成したり、撮った画を重ねてアングルチェックしたりするのに使っています。また後からロゴやテロップが載るのがわかっている場合は、ATEMでロゴを表示しておいて、被写体がロゴに被らないようフレーミングするのにも使います。テロップなどを何枚も出せるので便利ですね。また DaVinci Resolve は、素材チェックやファイル変換などにも活用できて、グレーディングにとどまらない汎用性が魅力です。最近では、自らDaVinci Resolveを扱うカメラマンや撮影助手の方々も増えています。撮影現場における色の調整だけでなく、インプット/アウトプットや素材の取り込み/書き出しなどの細かい設定などについてケアすることも私たちDITの重要な業務。その共通言語として DaVinci Resolve に魅力を感じています。」

関連情報リンク

Blackmagic Design公式サイト

【レビュー】Blackmagic Design ATEM Television Studio HD

2017年4月3日 | eizine

・ブラックマジックデザイン社より発売されたATEM Television studio HDをネット生配信番組での使用を想定し編集部でレビューした
・従来機よりスペースの制約を受けづらいコンパクト・高機能に進化。スイッチャーコントロールが本体のみで出来るようになっている
・価格は11万円ほどと安く、ライバル機に比べ入力数も豊富でゲーム実況系の動画配信時などに特に役立ちそうだ

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