WHITE、ワコムのペンでVR空間に描画できるソフトウェアを開発。SXSW2017で公開

かんたんに言うと

ワコムのペンでVR空間に描画できる「Ink Visualizer for VR」をWHITEが共同で開発。SXSW2017へ出展する。
SXSWでは、参加者が紙にペンで好きな絵を描くことで「オリジナル惑星」をVR空間上に浮かばせて遊ぶことができる。
今後もVR空間上へのリアルタイム描画やAR・MR向けなど、3次元空間へのペン入力の可能性をワコムと共同で探る

VRマーケティング支援企業、株式会社WHITEと株式会社ワコムは、共同で、ペンでVR空間に描画できるソフトウェアのコンセプトモデル「Ink Visualizer for VR」を開発した。
2017年3月10日（金）～19日（日）まで、米国テキサス州オースティンで開催される「サウス・バイ・サウスウエスト2017」（以下、「SXSW 2017」）のトレードショーに出展する。

デモンストレーションでは、参加者が紙にペンで好きな絵を描くことで、自分だけの「オリジナル惑星」を作り、VR空間上に浮かばせて遊ぶことができる。
ワコム社製ペンタブレット「Intuos Pro Paper Edition」を使って、紙でできた球体の展開図に「雲」や「オーロラ」など好きな絵を描くと、その絵が球体（惑星）の周りにデザインされ3DCGとしてVR空間上に浮かび上がるというもの。
Ink Visualizer for VRでは、ペンで紙に記入した筆跡および筆圧のデータを取得。また、筆圧の違いもデザインに反映させることができる。

VR空間に描画したモノを「見る」「動かす」際には、操作機能を持つWHITE製スマホVRゴーグル「MilboxTouch」を利用する。

今回、WHITEはペンで紙に描いた筆跡データをVR空間上で再現するWebアプリケーションの開発、QRコードを発行することでスマホに作品を取り込んで持ち帰ることができるWebシステムの開発のほか、「SXSW 2017」におけるデモンストレーション全体の企画プロデュースを担当した。

今後の展開は…？

今回は球体用の展開図を利用しているが、展開図の種類を変えることでその他さまざまな形を容易に作ることが可能だという。今後もWHITEとワコムは共同でVR空間上へのリアルタイム描画やAR・MR向けなど、3次元空間へのペン入力の可能性を探るとしており、さらなる研究開発が期待される。

サウス・バイ・サウスウエスト（SXSW）とは

SXSWは、毎年3月に米国テキサス州オースティンで開催される映画、音楽、インタラクティブの世界最大規模の展示会。開催期間中には、世界中から20万人以上が集まる。特にインタラクティブ部門の注目が高く、2007年にはTwitterがインタラクティブ部門のWeb Awardを受賞して世界に名を馳せるきっかけとなったほか、世界中で利用されているAirbnbやPinterestなども同部門で受賞。最新テクノロジーを持つスタートアップ企業の登竜門的存在としても有名。