BMD製品導入事例:ブラックマジック、ロビー・ウィリアムズのツアードキュメンタリーにURSA Mini Pro、DaVinci Resolveが使用された事例を発表

Blackmagic Designは13日、英国のシンガー、ロビー・ウィリアムズ(Robbie Williams)氏の2017年ヨーロッパツアーのライブパフォーマンスのハイライトおよび舞台裏のキャプチャー/編集に、同社のURSA Mini Pro、URSA Mini 4.6K、DaVinci Resolve 14が使用された事例を発表した。

英国のポストプロダクションであるHangmanのジェームズ・トンキン(James Tonkin)氏は、ウィリアムズ氏の長年に渡る協力者で、今回のロビー・ウィリアムズ氏のイギリス/ヨーロッパツアーでは、リハーサルからライブショーまで、ツアーのすべての撮影を請け負ったという。

Blackmagic Designの発表によると、トンキン氏はURSA Mini Proは今回のツアー要件にぴったりであったと説明したという。


トンキン氏:「ツアー中は、ソーシャルメディア用に短い映像が必要でした。一方で、ツアーを終えた後に、長編のドキュメンタリーを制作する可能性も考慮する必要がありました。このため、過酷なツアー環境に対応できるような、信頼性が高く携帯に適した撮影機材が必要だったんです。」

トンキン氏は、12mm Laowa f2.8およびCarl Zeiss ZE 50mm F1.4用のリモートフォーカスシステム、そして URSA Mini Proのマイクからのクリーンオーディオに対応したジンバルセットアップを設計している。


トンキン氏:「URSA Mini Pro は非常に小型で軽量なので、ジンバルに最適でした。」


トンキン氏:「リグのバランスを考慮して、内蔵スクリーンですばやく設定できるようにしたので、重たいハードウェアを追加する必要はありませんでした。実は、これまではカメラのフォーカスピーキング機能をそれほど頼りにしていませんでした。しかし今回のツアーではほとんどの場合1人で撮影しており、長尺ショットの撮影中にステージ上のロビーの周りを動き回ってNDフィルターを調整することがあったので、フォーカスピーキング機能が非常に役立ちました。」

また、ジンバルセットアップの補佐として、EFレンズを装着したURSA Mini 4.6Kをハンドヘルドで使用。Blackmagic URSA Viewfinderと併せて使用し、コンサートや舞台裏のフッテージを撮影したという。


トンキン氏:「このビューファインダーは使い勝手が抜群ですね。しっかりした造りで、明るい日中の撮影に最適です」

また、パフォーマンスが向上し、多くのフォーマットに対応可能なDaVinci Resolveは、Hangman Studioのプロダクションおよびポストプロダクション・ワークフローに必要不可欠であるとトンキン氏は語ったという。


トンキン氏:「撮影したすべてのフッテージをResolveに落として毎晩チェックし、補正LUTの追加や、アナモルフィックで撮影した映像のアスペクトレシオの修正を行いました。その後、作業用のプロキシを作成してバス給電のドライブに保存しました。」


トンキン氏:「コンサートが終わり、マンチェスターの駅でロンドンへ戻るための電車を待っている間に、5年間使用しているラップトップで8Kと5Kの10 分のフッテージを1080p H.264のプロキシファイルに変換しました。その後、4G経由でアップロードして編集したので、編集の締め切りに間に合わせることができました。移動の途中であっても、ファイルの納品プロセスや作業が滞ることはありませんでした。どこで、どのようなハードウェアで起動していても、クリエイティビティを発揮できる。ソフトウェアとは、まさにこうあるべきだと思います。」

関連情報リンク

URSA Mini Pro
DaVinci Resolve 14

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