ブラックマジックデザイン、DaVinci Resolve 14 を発表。DaVinci Resolve Studio 12.5も¥33,980で販売

かんたんに言うと
  • Blackmagic Designは4月24日、映像編集・カラーコレクションソフト「DaVinci Resolve 14」を発表
  • Fairlightオーディオツールを搭載し、編集、カラーコレクション、オーディオのマスタリング、デリバリーまで一括に行なうことができる
  • パブリックベータ版は、本日よりBlackmagic Designのウェブサイトから無償ダウンロード可能

Blackmagic Designは4月24日、米ラスベガス で開催中の「NAB2017」において、映像編集・カラーコレクションソフト「DaVinci Resolve 14」を発表。
DaVinci Resolve 14 のパブリックベータ版は、本日よりBlackmagic Designのウェブサイトから無償ダウンロード可能。DaVinci Resolve 14 Studioパブリックベータ版も同様にアップグレードできる。

Fairlight オーディオが新しく導入。よりクリエイティブなオーディオ編集をおこなえるように

新機能には、最大10倍速のパフォーマンス向上、新たに導入されたFairlightオーディオによるオーディオ・ポストプロダクション・スイートが含まれる。さらに、複数のユーザーが複数のシステムを使用し、同一プロジェクトで編集、カラー、オーディオミックスを同時に実行できるコラボレーション・ツールにも対応している。これにより、ポストプロダクション領域の「編集」「カラーコレクション」「オーディオ編集」をDaVinci Resolve内でおこなえることに。これまでと同様に、これらの編集ページ切り替えはワンクリックで行なうことができる。

【画像:Fairlight オーディオ編集画面】

(以下、プレスリリースより引用)
DaVinci Resolve 14 は名高いFairlightのオーディオ機能に完全対応。
Fairlightは世界中のハイエンドなスタジオで映画やテレビのオーディオ・ポストプロダクションに使用されており、その優れた音質とスピード性で知られている。プロ仕様の多彩なオーディオツールで、収録、編集、スイートニング、プロ仕様のバス、ミキシング、ルーティング、そして 5.1、5.7、Dolby、22.2などの 3Dオーディオフォーマットへのマルチフォーマット・マスタリングなどが可能。最先端の超低遅延オーディオエンジンは、192kHz 96-bit オーディオを扱えるよう設計されている。Fairlight Audio Accelerator と併せて使用すれば、すべてのトラックにリアルタイム EQ、ダイナミクス処理、プラグインが付いていても 1000 までのトラックをデリバーできる。
さらに、新しい Fairlight オーディオは、96 チャンネルまでの収録が可能で150 までのオーディオチャンネルを同時再生でき、すべてリアルタイムでミキシングできる。このレベルのオーディオ処理能力を持つソフトウェアは他にない。

DaVinci Resolve 14の新しい Fairlight オーディオは、完全なマルチトラック・タイムラインを搭載しており、サンプルレベルのサブフレーム編集に対応。ミキサーは、洗練されたシーケンスを作成できるよう設計されており、複数のメイン/サブ/Auxバスに対応しているので、複数のフォーマットで同時にマスタリングおよびデリバリーが可能だ。ミキサーの各チャンネルは、リアルタイムの6バンド・パラメトリックイコライザー、各種ダイナミクス(エクスパンダー/ゲート、コンプレッサー、リミッター)を搭載。タイムワーピング機能を使用すれば、ピッチを変えずにオーディオを拡張/縮小できる。さらに様々なオートメーション・モードを使用すれば、VSTプラグインでもそれぞれのパラメーターを自動化できる。
オーディオの編集、スイートニング、ミキシングに加え、DaVinci Resolve 14のFairlightオーディオは、マルチチャンネル収録ツールにも対応しており、多くの編集システムとは一線を画している。ボイスオーバーや、シンフォニーオーケストラの収録も可能で、ダイアログおよびサウンドエフェクトなどのマルチチャンネルやビデオをモニタリングできる。高度なモニタリングは、最高24チャンネルのバスを扱うことができ、異なるフォーマット間でもチャンネル数をフォールドアップ/ダウンして、異なるフォーマットに対応できる。
モニタリングは、大規模な劇場設備などで最大 16セットのスピーカーを使用できる。

マルチユーザー機能・コラボレーションツールとして強化

オペレーターやアシスタントなど、複数ユーザーで利用する際に間違って編集内容が上書きされないよう、ビン&タイムラインをロックして、作業を保護するビンのロック機能を活用できる。
そしてアシスタントの作業完了後に、クリップが追加、削除、移動、トリムされた箇所を視覚的に表示するタイムライン比較ツールも有している。

また、内臓のクライアントチャット機能で、チームメンバーにメッセージを瞬時に送信することができる。
他のスタッフとDaVinci Resolve上でコミュニケーションが取れるので、外部のインターネット接続は必要ない。
ハッキング対策でインターネットを完全に排除しているハイエンドスタジオなど、SlackやSkypeなどのサービスを使用できない環境では、この安全なチャット機能が有用となりそうだ。

これらのコラボレーション・ワークフローのために外部ストレージや独自仕様のストレージを購入する必要はないという。

DaVinci Resolve Studio 12.5も¥33,980(税抜)に!

さらに、DaVinci Resolve Studio の価格を$999から$299(国内税抜販売価格:¥33,980)に改定したことも発表した。
新価格は、多くのクラウドベースのサービスの年間使用料より安価なので、DaVinci Resolveが一層手頃で、手の届きやすい存在となっている。

関連情報リンク

「DaVinci Resolve 14」製品ページ
プレスリリースページ

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