Adobe:自在にナレーションの内容を編集できる音声編集ソフトを開発へ

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Adobe:自在にナレーションの内容を編集できる音声編集ソフトを開発へ

2016年11月5日 | 出典:business newsline

Adobeが一旦、録音したナレーションの内容を、コンピューター画面を使って自由に編集することができるPhotoshopの音声版とも呼べる音声編集ソフト「Project VoCo」の開発を進めていることが同社による発表で明らかとなった。

デジタイズした音源をコンピューター画面上で編集することができるソフトは既に多数存在しているが、Project VoCoは例えば、「私は妻にキスをしますた」と言い間違ってしまった内容を画面上で「私は妻にキスをしました」と打ち込めば、まったく違和感なく、その通りにしゃべったかのように音声を自在に編集することができるというものとなる。

VoCoは従来の音声合成システムとはまったく異なるテクノロジーだという。Adobeはこれをvoice conversionと名付けている。

注目は、ユーザーがマニュアルで音声データを細かく修正する必要がほとんどないところ。

もちろんテキストから自動生成された音声データをさらに自然に聞こえるようにするために編集で手を加えることはできる。しかしたとえば音声編集のためにタイムスタンプを改めて設定するなどの必要はまったくない。こうしたことはすべてアルゴリズムが自動的にやってくれる。

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2016年11月8日 | engadget

最大の注目はVoCoと呼ばれる新技術だ。VoCoは人間の声を学習し、それを元に人間の声を再現するという技術だ。これは行ってみればPhotoshopのレタッチ機能を利用して、画像の都合の悪い部分を修正したりということを”フォトショする”というのことの、音声版という機能。都合の悪い部分を削り、テキストで文字を入力すると、コンピュータが学習した声のデータを元にその人の声を再現することができる。デモでは、学習した発生部分はもちろんのこと、学習データには含まれていない部分を再現することができていた。

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