ユニモト、4K画質の高品位360度動画を従来比1/3以下の 低ビットレートで実現。Webブラウザで視聴可能に。

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ユニモト、4K画質の高品位360度動画を従来比1/3以下の 低ビットレートで実現。Webブラウザで視聴可能に。

2016年12月5日 | 出典:ぐるりVR NEWS

企画・撮影から制作・配信までワンストップで提供可能な360度動画サービス「ぐるりVR」を展開する株式会社ユニモト(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:左部 俊一郎)は、「ぐるりVR」で利用する、Webブラウザ上で動作しインストールが不要な360度動画プレーヤー「ぐるりVR HTML5プレーヤー」向けに、独自の低ビットレート高品位視聴機能を開発致しました。 この機能により従来の1/3以下のビットレートで、4K動画を使用した場合に相当する高品位な画質の360度動画をWebブラウザから視聴することが可能となります。

一般的な360度動画では、360度全周相当の動画から一部分のみを拡大して表示しているため画質が悪く、高品位な360度動画を実現するためには、より高解像度な4K動画を用いる必要があるとされています。しかし4K動画は高ビットレートであるためダウンロード速度が数十Mbpsの高速なネットワーク回線が必要であり、限定的な利用に留まっていました

と、今回のリリースにもあるように、いままで高解像度の360度動画をネット視聴するにはそれなりの敷居が存在しました。

低ビットレートだが360度動画を高画質で観ることができるソリューション

今回ユニモトが発表した技術は、360度全周相当の4K動画を分割し、ユーザーに見えている範囲に相当する部分のみを転送することで、4K動画に匹敵する高品位な画質を従来の1/3以下の低ビットレート(4K動画比)で実現することを可能とするもの。

これはFacebookのダイナミック・ストリーミング技術に似ていて、ダイナミック・ストリーミングとは、360度動画をストリーミングする際にユーザーが向いている方向だけを高解像度で描写するという技術。

ただ、ダイナミック・ストリーミングの場合プラットフォームはFacebookに限られるように、こういった技術は今まで配信側・視聴側双方に特別なソフトを必要とするため、導入・視聴の敷居が高く、大規模配信にも特別な仕組みが必要という問題がありました。

なにが違うのか

ユニモトの技術の場合、一般的なwebサーバーとブラウザ上のプレーヤーを使用することで特別な視聴用ソフトのインストールは必要なく、ブラウザ上でそのまま視聴することができ、かつ配信側・視聴側ともに導入が容易になり、通常のWeb動画コンテンツと同様の仕組みで大規模配信を行うことも可能になるとのことで、

2K(1080p)動画相当のビットレートで高品位な画質の360度動画を視聴ができるもの。

同様の技術も出てきています

少ないデータ通信量でハイクオリティな360度ビデオストリーミングを可能にするVisbitが320万ドルを調達

2016年12月8日 | TechCrunch

ダイナミック・ストリーミングが機能するのはFacebookのプラットフォームだけだ。その一方でVisbitは、「Visbit View-Optimized Streaming(VVOS)」と呼ばれる同プロダクトのライセンスを360度ビデオのコンテンツ製作者に販売する予定だ。そうすることで、コンテンツの製作者は任意のプラットフォームでこの技術を利用できるようになる。
(中略)
ダイナミック・ストリーミングが機能するのはFacebookのプラットフォームだけだ。その一方でVisbitは、「Visbit View-Optimized Streaming(VVOS)」と呼ばれる同プロダクトのライセンスを360度ビデオのコンテンツ製作者に販売する予定だ。そうすることで、コンテンツの製作者は任意のプラットフォームでこの技術を利用できるようになる。


360度動画配信ソリューションは配信提供するベンチャーを中心に盛り上がっていますし、VR人気の高まりに合わせて今後も注目が集まりそうです。

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360°動画の撮影からFinalCutProで編集してYouTubeやFacebookで公開する方法

2016年12月2日 | AdverTimes

360°動画を撮影して、公開するだけなら、プロでなくても可能です。また撮影機材も3万円程度で手に入れることができます。
店舗や工場、オフィス、展示会、イベント、セミナーなど「場所」や「空間」を見せるときに、360°動画を使ってみてはいかがでしょうか。
360°動画は、視聴者が自分で見る視点を変えることができるので、通常の動画よりも視聴側のアクションが伴うという点でも魅力的なWebコンテンツになるでしょう。



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