3Dメガネで楽しめる8K VRシアターの出展も-デジタルコンテンツEXPO2016が開催

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3Dメガネで楽しめる8KVRシアターの出展も-デジタルコンテンツEXPO2016が開催

2016年10月28日 | 出典:CNET Japan

世界の先端技術が一堂に会する、経済産業省とデジタルコンテンツ協会が主催の「デジタルコンテンツEXPO2016」が、10月27日から日本科学未来館で開催されている。

 このイベントではコンテンツの制作や表現を支援する技術を展示。3D映像やVR(バーチャルリアリティ)、AI(人工知能)などの技術分野に加え、新世代のメディア技術「8Kスーパーハイビジョン」や人間の五感に働きかける技術などが出展され、それらを実際に体験できる。ほかにも、クリエーターや研究者よるシンポジウムやセミナーも実施される。

 今回特に注目を集めていたのが、NHKメディアテクノロジーによる「8K:VRシアター」。ヘッドマウントディスプレイ(HMD)ではなく、3Dメガネを着用することにより8Kの高精細な3D映像と22.2chサラウンドによる立体音響により、VR的な空間が体感できるというもの。

中でも注目を集めている”8K:VRシアター『Aoi −碧− サカナクション』”

次世代の映像技術 8K3D映像
現行のハイビジョンテレビは200万画素で映像を記録していますが、8Kは、縦・横ともに密度を4倍に引き上げ、3,300万画素で記録する映像規格。人間の網膜の密度に近づくため、実物と映像の区別がつかなくなる究極の映像と言われます。
今回の“8K:VRシアター”では、右目・左目用に2つの8K映像を投射。映画館の3D作品とくらべても遥かに高解像度で、別次元の映像体験ができます。

NHKメディアテクノロジーは過去20年以上にわたり3D映像制作を続けてきた実績があり、その豊富なノウハウを活かし、今回の作品制作でも、立体設計・撮影・3D装置開発・ポスプロ・上映など、技術ワークフロー全体を担当しています。

未来の音響システム 22.2ch立体音響
24台のスピーカーを“8K:VRシアター”の上下・前後・左右に配置し、全身が音に包まれる体験が可能になります。スピーカーから出る音はそれぞれ個別にコントロール可能で、映像の臨場感を膨らませ、これまでにない音楽体験をつくり出すことができます。

『Aoi −碧− サカナクション』に関して、こちらの記事もおすすめです

8K3D映像と22.2ch立体音響で作られたサカナクション VRコンテンツ『Aoi −碧− サカナクション』の体験レポート

2016年10月27日 | Social VR Info

(前略)
サカナクション、NHKエンタープライズ(NEP)、NHKメディアテクノロジー(MT)がコラボした世界初の8K3D映像と、22.2chサラウンドで作られたVRコンテンツ『Aoi −碧− サカナクション』が一般公開となった。同コンテンツは、等身大のサカナクションが目の前に現れて、白熱のライブ演奏を繰り広げるというもの。本稿では、VRコンテンツ『Aoi −碧− サカナクション』の映像体験をレポートする。
8K:VRシアターは、新世代のメディア技術「8Kスーパーハイビジョン」を活用したシアター型のVR体験システムだという。映画館で使うような3D眼鏡をかけ実際に映像が始まると、立体映像としてサカナクションが目の前に現れて、ライブを行うといったものだ。



2015年11月に東京・ヒカリエホールで上映した、世界初の8K:VR作品「Aoi −碧− サカナクション」の再上映でもあり、SXSWでも上映された経緯があります。

世界最大のクリエイティブビジネス見本市「SXSW2016」に”8K:VRシアター”出展

2016年3月9日 | NHKエンタープライズ プレスリリース

この作品は、NEPとMTが共同で手掛け、最新鋭のデジタルメディア技術・8K3D映像&22.2ch立体音響を駆使した、世界初の8K:VR作品です。立体映像にも出演しているサカナクションの楽曲「Aoi(2013年度NHKサッカー放送テーマ曲)」を、気鋭のサウンドアーティストのevalaとMT技術陣がタッグを組み、22.2ch立体音響で再構築しました。ハイビジョン解像度の16倍もの高精細3D映像と、大迫力の立体サラウンド音響を組み合わせることで、ヘッドマウントディスプレイを使わずに、シアター型のVR体験を実現しました。


関連情報リンク

8K:VRシアター「Aoi -碧- サカナクション」

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