BMD製品導入事例:ダービー・カウンティFC、Blackmagic Designの放送ソリューションを導入

Blackmagic Designは20日、同社の製品導入事例として、イングランドのサッカークラブチームであるダービー・カウンティ・フットボール・クラブ(DCFC)が、Blackmagtic Studio Camera 4K、Micro Studio Camera 4K、URSA Mini 4.6Kを使用したマルチカメラのライブプロダクション・ワークフローを導入したことを発表した。

発表によると、DCFCの放送部門の部長、マット・リーダー(Matt Reeder)氏と最高技術責任者のスチュアート・フィッシャー(Stuart Fisher)氏の主導により、DCFCは先例のない決定に踏み切ったのだという。チャンピオンシップに属するチームとして初めて、イングランド・フットボールリーグ(EFL)の試合や試合前後の映像などの独自コンテンツを、クラブの配信プラットフォームであるRamsTVを介して放送するという決定である。
放送コンサルタントであるStvdio Expertのピーター・ノウルズ(Peter Knowles)氏により、この画期的なソリューションの要としてBlackmagic Designのインフラ製品が採用されたという。


ノウルズ氏:「DCFCは、世界中の30 万人のファンたちに高品質のコンテンツを届けたいという独自のビジョンを持っていました。」


ノウルズ氏:「マットとスチュアートによるブリーフィングはとても野心的なものでした。主要な放送局のコンテンツに匹敵するようなコンテンツを自分たちで作成できる設備を導入するというのです。」

現在DCFCは、ホームゲームの放送に11系統のカメラチャンネルを使用しているが、ノウルズ氏によるとこの規模は拡大し続けているという。


ノウルズ氏:「DCFCは、Blackmagic Designの3台の4Kスタジオカメラでプレゼンターの映像を予め収録するための専用スタジオを持っています。さらに2台のカメラがスタジアムの中央の梁に設置されており、タッチラインをリモートで撮影するためのURSA Mini 4.6Kは、試合の前後に行われるインタビューの収録にも使用されています。」


ノウルズ氏:「タッチラインだけでなく、選手の到着時用にスタジアムの入り口にも無線受信機を設置しているので、フレキシブルに撮影できます。さらに、ワイドアングルで入場トンネルを捉えられるように1台のMicro Studio Camera 4Kが設置されています。これは試合前のラインナップ紹介や準備の様子の撮影にも使用します。」

すべての設備は24コアシングルモードの光ファイバーネットワークで繋がれ、ライド・パーク・スタジアム中の信号管理にはSmartVideohub 40×40が使用されているのだという。


ノウルズ氏:「DCFCのビデオ設備は、クラブによるプロダクションのニーズに応じて非常にフレキシブルになっています。新しいシステムが定着するまでの最初の数ヶ月は特にそうですね。」


ノウルズ氏:「クリエイティブなスタッフたちは、このシステムに新しい入力やソースを追加でき、DCFCはシステムの規模や方法をいろいろと試すことができるでしょう。また、11系統のカメラチャンネルだけでなく、スローモーションおよびリプレイ、そして試合の分析専用に作られたグラフィックなどにも対応しています。」


ノウルズ氏:「DCFCの目的は、最高レベルのスポーツ放送に匹敵するような、ダイナミックで魅力的な映像をサポーターに届けることです。このためには、プロダクション用の最高レベルのハードウェアが必要になります。Blackmagic Design製品を中心としたソリューションを構築したことで、DCFCの編集チームは、世界クラスのプロダクションバリューで、あらゆる場面をキャプチャーして対応することが可能になりました。」

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