独立行政法人国立美術館、4月に6番目の国立美術館「国立映画アーカイブ」を設置と発表

独立行政法人国立美術館は6日、東京国立近代美術館フィルムセンターを東京国立近代美術館から独立させ、同法人の6番目の国立美術館「国立映画アーカイブ」として4月1日に開設することを発表しました。我が国唯一の国立の映画専門機関として映画の収集・保存・活用を一体的に強化するとし、「映画を残す、映画を活かす。」をミッションとして、我が国の映画文化振興のためのナショナルセンターとして一層の機能強化を進めていく、と発表しています。

国立映画アーカイブは、東京・京橋の現フィルムセンターの建物を拠点とし、館長には、同センター特定研究員の岡島尚志氏が就任する予定としています。また、アドバイザーとして日本映画製作者連盟会長の岡田裕介氏、俳優の奥田瑛二氏、映画監督の河瀬直美氏、日本映画製作者協会代表理事の新藤次郎氏、株式会社イマジカ・ロボット ホールディングス代表取締役会長の長瀬文男氏、東京藝術大学名誉教授の堀越謙三氏、俳優の松坂慶子氏、映画監督の山田洋次氏が運営への助言をおこなうとのことです。

国立近代美術館の映画部門(フィルム・ライブラリー、アーカイブ)として1970年にスタートし、これまでも映画の収集・保存・公開・活用を行ってきたフィルムセンター。神奈川県相模原市にフィルムセンター相模原分館も設置し、現在約8万本のフィルムを収蔵しています。可燃性の高いセルロイド製フィルムで制作された映画の保管など、今後消失する可能性の高いフィルムの保管や日本映画の文化を発信する施設として期待が高まっています。

独立行政法人国立美術館 国立映画アーカイブ 概要

◆名称:国立映画アーカイブ  英語名称:National Film Archive of Japan(略称 NFAJ)
◆設置年月日:2018 年4月1日
◆館長(予定者):岡島尚志(おかじま ひさし)
◆ミッション:映画を残す、映画を活かす。
◆URL:http://www.nfaj.go.jp/
◆ロゴ:作者 鈴木一誌

他、現フィルムセンター内2階の大ホールを「長瀬記念ホール OZU」と改称することや、幅広く多くの人たちに向けて、監督別や国別、ジャンル別など様々なテーマによる上映会や、映画史上の名作を鑑賞する上映会、映画を学ぶ人たちに向けた上映会、親子向け上映会を実施することが発表されています。

関連情報リンク

プレスリリース
東京国立近代美術館フィルムセンター

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