BMD製品導入事例:東海大学情報メディア学科、Blackmagic Design製品で4K60pスタジオを新設

Blackmagic Designは5日、同社の製品導入事例として、東海大学情報メディア学科に新設した4K60pスタジオにURSA Mini 4K、ATEM 2 M/E Broadcast Studio 4K、ATEM 2 M/E Broadcast Panelを導入したことを発表した。発表によると、新設された4K60pスタジオには、その他にもATEM Talkback Converter 4K、DeckLink 4K Extreme 12G、HyperDeck Studio 12G、SmartView 4K、多数のMini Converter、DaVinci Resolve Studio、DaVinci Resolve Micro Panelなどの多数のBlackmagic Design製品も含まれているという。

東海大学は国内有数の規模を誇る総合大学であり、2017年に建学75周年を迎えた。国内に8校のキャンパスがあり、約29,000名の学生が在籍している。
今回の発表によると、東海大学情報メディア学科の山田光穗教授は、3D、4Kおよび8Kの番組制作の提案や様々な分野の研究に取り組んでいるという。授業は画像処理技術や、CG、バーチャルリアリティなど様々な科目があり、以前から映像番組ができるまでの仕組みを実践的に学ぶ制作技術の授業を行っている。日本の放送業界は4Kの高解像度に向かっているため、今後は4K映像を扱うことができる技術力をつけるべきだと考え、4K60pスタジオを新設したとのこと。

新設された4K60pスタジオには、収録用のURSA Mini 4Kが3台あり、それらのすべての出力がATEM Talkback Converter 4Kを通してATEM 2 M/E Broadcast Studio 4Kに送られている。この12G-SDIの接続により、タリー、カメラコントロール、カメラマンとスイッチングオペレーターの間のインカムのやりとりが可能になっている。HyperDeck Studio 12Gは2台あり、ATEM 2 M/E Broadcast Studio 4Kに接続されている。1台はプログラム映像の収録専用に使用され、もう1台はスイッチングで使用するための映像が入れてあるという。


山田氏:「4K映像の技術を細部まで学んでほしいと思い最先端の4Kスタジオを導入しました。このようなシステムを構築するのには多額のコストがかかってしまいますが、Blackmagic Designの製品で揃えることでコストをおさえることができました。また、以前から、ATEMのスイッチャーを使用しており、機能の多さや、操作性について知っていましたが、ATEM 2 M/E Broadcast Studio 4KとATEM 2 M/E Broadcast Panelでクロマキーなどーを2列で使用することができるのでさらに操作性が良くなりました。M/Eが2列あることで、選択肢の幅がさらに広がりました。スイッチャー卓の席は学生に人気で、毎回取り合いになります。」

同スタジオには、DaVinci Resolve Studioのライブグレーディングシステムも設置されており、DeckLink 4K Extreme 12Gの入出力を使用することにより、DaVinci Resolve Micro Panelでライブカラーグレーディングしたものを、ATEM 2 M/E Broadcast Studio 4Kでスイッチングできるように構築されているという。


山田氏:「編集から、カラーコレクション、オーディオ機能も追加され、1つのソフトウェアですべてできるDaVinci Resolveはとても便利です。DaVinci Resolve Micro Panelを合わせて使用することでよりクリエイティブな作品に仕上げることができます。学生たちはDaVinci Resolveを楽しく使っています。」


山田氏:「カメラのことだけでなく、4K映像の技術的な全体の構造をすべて知っていた方が何かトラブルが起きた時に対処することができます。どのような状況にも対応して、映像制作の現場で働ける人材になってほしいと思っています」

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ブラックマジックデザイン

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