ブラックマジックデザイン、4 M/E 16系統のHD/Ultra HDライブプロダクションスイッチャー『ATEM 4 M/E BROADCAST STUDIO 4K』を発表。681,800円で販売

Blackmagic Designは、同社の新製品として新型スイッチャー、ATEM 4 M/E Broadcast Studio 4Kを発表しました。発表によると同製品は、20系統の入力、4つのM/E列、16系統の次世代ATEMクロマキーヤーを搭載し、高フレームレートのUltra HD 2160p60に対応。2系統のUltra HDマルチビューア、フル2D DVE、4つのピクチャー・イン・ピクチャーDVEに対応する内蔵SuperSource合成エンジン、すべての入力における完全な再同期機能などを搭載しているとのことです。価格¥681,800(税抜)で販売中です。

また、Blackmagic Designは、既存モデルのATEM 2 M/E Broadcast Studio 4Kに新製品の機能を追加する無償ソフトウェアアップデートも合わせて発表。これにより、ATEM 2 M/E Broadcast Studio 4Kのユーザーは、すでに所有しているスイッチャーで2倍のミックスエフェクト列と新しい16系統の高度な次世代ATEMクロマキーヤーを完全に無償で使用できるようになるとのことです。


Blackmagic Design CEO グラント・ペティ氏:「新しいATEM 4 M/E Broadcast Studio 4Kは、2 M/Eモデルと同じデザインに4つのミックスエフェクト列、16系統の高度なATEMクロマキーなどの機能を搭載しています。これまで以上にパワフルでクリエイティブなエフェクトに対応したハイエンドのライブプロダクションスイッチャーを使用することで、驚異的なテレビ番組制作が可能になります。さらに、既存のATEM 2 M/E Production Studio 4Kのユーザーは、ソフトウェアアップデートによりこれらのすべての新機能を無償で得られます!」

ATEM 4 M/E BROADCAST STUDIO 4Kの主な機能


* 各M/E列が4系統の高度なATEMクロマキーヤーに対応した4 M/Eスイッチャー
* HD/Ultra HDビデオフォーマット間を瞬時に切り替え
* 2系統の内蔵Ultra HDマルチビューで、16系統のソース、2系統のプレビューおよびプログラム出力をモニタリング
* 20系統の入力で、合計20系統の12G-SDIを接続。すべての入力系統は自動再同期機能を搭載
* 1系統のダウンコンバートプログラム出力
* 内蔵メディアプールストレージに、64個のRGBA Ultra HDスチル、360フレームのUltra HDクリップを保存
* 位置/スケール/サイズ変更、回転に対応したフルモーション2D DVE機能を内蔵
* 内蔵SuperSourceで、4系統のDVE、4系統のキーレイヤーを独立したビデオソースとして使用可能
* 4系統のメディアプレーヤーからグラフィックをキーヤーに送信し、フィル&キーレイヤーに使用
* カット、ミックス、ディップ・トゥ・カラー、SMPTEワイプなどの多彩なトランジション
* 16系統の新しい高度なATEMクロマキーヤー(各M/E列に4系統)
* 2系統のダウンストリームキーヤー
* 6系統のAux出力(フロントパネルにAux切り替えボタン、確認用LCDスクリーンを搭載)
* 内蔵オーディオミキサーで、すべてのビデオ入力のエンベデッドオーディオおよび独立したオーディオ入力をライブミックス
* バランスXLRステレオアナログオーディオ入力、1系統のHiFi RCAステレオオーディオ入力を内蔵オーディオミキサーで使用可能
* オーディオミキサーのメイン/プレビュー出力をバランスXLRオーディオ出力およびすべてのビデオ出力に出力
* ブラック、カラーバー、2つのカラージェネレーター、メディアプールなどの内部ソース
* コントロールパネル接続用のイーサネット接続。MacおよびWindows対応ソフトウェアコントロールを同梱
* ハードウェアパネルが必要な場合、すべてのATEMハードウェアパネルと互換
* ブラックバーストおよびHD3値シンクゲンロック入力で、大規模なシステムに統合
* パワフルなポータブルソリューションに最適な、コンパクトな2Uサイズ

(以下、プレスリリースを引用)

ATEM 4 M/E Broadcast Studio 4Kを使用すれば、最大60fpsまでの高フレームレートでHDおよびUltra HDをライブスイッチングしてプログラムを作成できる。最先端の12G-SDIテクノロジーを採用しているため、ユーザーは1本の標準SDIケーブルで、最新の2160p60カメラを接続できる。マルチレートの12G-SDIインターフェースは、6G-SDI、3G-SDI、HD-SDIを自動的に切り替えるので、スイッチャーは既存のHD機器と互換性を得られる。ATEM 4 M/E Broadcast Studio 4Kで2160p60のプログラムのマスタリングを行い、同時にリアルタイムダウンコンバーターでHDを出力することも可能だ。将来に渡って使用できる設計のスイッチャーで、1080HDでの放送を続けながら、優れたUltra HDコンテンツのライブラリを構築できる。

キーイングおよびエフェクトに関して、ATEM 4 M/E Broadcast Studio 4Kは、合計16系統の新しい高度なキーヤーを搭載しており、これまで以上に高度なクリエイティブ・オプションを得られる。4つのミックスエフェクト列が、それぞれ4系統の新しい高度なATEMクロマキーヤーに対応。この新しいキーヤーは、色範囲の選択およびサンプリング用のサイズ変更可能なオンスクリーン・コントロール、フォアグラウンド、バックグラウンド、エッジ調整のコントロール、スピル/フレア抑制用のクロマ修正ツールを搭載している。つまり、キーをクリーンに抜いて、プロ仕様の放送品質の合成や複雑なマルチレイヤーエフェクトを作成できるのだ。

ATEM 4 M/E Broadcast Studio 4Kは、HDとUltra HDの両方に対応。動きの多いスポーツやライブコンサートなど、滑らかでクリアかつ驚異的なディテールを含むリアルなルックが求められるイベントで使用できるよう設計されている。Ultra HDの高解像度、高フレームレート、そして広いカラースペースを扱う場合、ATEM 4 M/E Broadcast Studio 4Kは、一般的な高価格のHDプロダクションと比べて、スピーディなアクションやライブスポーツイベント特有のドラマ性を一層際立たせる。

新しいATEM 4 M/E Broadcast Studio 4Kは、何百もの高性能なクリエイティブ機能に対応しており、最高品質のライブ放送を実現できる。4系統のメディアプレーヤー、そしてより多くのグラフィックやビデオクリップに対応した大容量メディアプールにも対応。さらにATEM 4 M/E Broadcast Studio 4Kは、16系統の高度なATEMクロマキーヤー、ダイナミックなトランジション、パワフルなDVE、SuperSourceマルチレイヤー、パワーマクロ、オーディオミックス、カラーコレクション機能の付いたカメラコントロールなどにも対応している。

最先端の12G-SDIに加え、ATEM 4 M/E Broadcast Studio 4Kは、最高品質の放送用インターフェースを搭載している。すべての入力系統はフレームの自動再同期に対応しているので、ユーザーはリファレンス信号のない入力ソースでもクリーンスイッチングを実現できる。また、2系統のXLRバランスオーディオ入出力でミキサーやその他のプロ仕様オーディオ機器とも接続可能だ。ATEM 4 M/E Broadcast Studio 4Kは、Ultra HDプログラム出力に加えて、ダウンコンバートHDプログラム出力にも対応。さらに6系統のAux出力で大型スクリーン、プロジェクター、レコーダー、モニターなどにクリーンフィードを出力できる。デュアルUltra HDマルチビュー出力により、大画面Ultra HDモニターで、プログラム、プレビュー、カメラの映像をモニタリングすることも可能。

ATEM 4 M/E Broadcast Studio 4Kは、ATEMのプロ仕様ハードウェアコントロールパネルや、イーサネットに繋いだMac/Windowsコンピューターで起動したATEM Software Controlからコントロール可能。

ATEMハードウェアコントロールパネルは、ライブプロダクションの最中に、最もスピーディかつ最もプロフェッショナルな方法でスイッチャーをコントロールできる。ATEM 2 M/E Broadcast Panelは、高品質のボタン、ノブ、フェーダー、ジョイスティックを搭載しており、要求の高いライブプロダクションのニーズにも応えられる。本日発表された新製品、ATEM 1 M/E Advanced Panelは、最先端の放送テクノロジー、ライブプロダクションでスピーディに操作できるよう一新されたレイアウト、必要に応じてコンテクスト・センシティブなツールや設定を表示する内蔵LCDスクリーンなどを搭載したコンパクトなプロ仕様パネル。ATEM 1 M/E Advanced Panelは標準の機材ラックに収まるので、中継車などの手狭な環境での使用に最適である。

無償で同梱されているATEM Software Controlは、フルビジュアル対応のコントロールパネル。パラメーターパレットでスピーディな調整、グラフィックのロード、オーディオミックスなどを実行できる。複数のハードウェア/ソフトウェアコントロールパネルを組み合わせて使用することも可能。別々のスタッフがスイッチング、グラフィック、オーディオ、カメラコントロールなどをそれぞれ同時に担当できる。

関連情報リンク

ATEM – Blackmagic Design

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