BMD製品導入事例:ブラックマジックデザイン、wTVisionが放送およびグラフィックソリューションにBlackmagic DesignのDeckLinkを使用と発表

Blackmagic Designは24日、同社の製品導入事例として、wTVisionがDeckLinkキャプチャー・再生デバイス・シリーズ、および複数のBlackmagic Design製品を使用して、ソフトウェアベースの放送およびグラフィックソリューションを世界各地の顧客に提供していると発表した。これには、ボリビアの新しいバーチャル/拡張現実スポーツ放送の開発が含まれる。

発表によると、wTVisionはオーディオビジュアルの世界大手Mediaproの一部で、世界有数のリアルタイム・グラフィック/再生オートメーションのプロバイダーで、同社は、放送業界向けのソリューションを生み出しており、ソフトウェア開発、グラフィックデザインおよびブランド戦略、ライブプロダクション、人材派遣に焦点を当てた業務を行なっているという。

wTVisionのソフトウェアはサードパーティ製ハードウェアシステムを使用した構成で、Blackmagic DesignのDeckLinkはメインのキャプチャー・再生ハードウェアとして同社のソフトウェア製品の一部として活躍しているとのこと。DeckLinkは、wTVisionのスポーツ、選挙、プロダクション/マスターコントロールルーム用ソリューションの一部として使用されており、再生オートメーションおよびライブプロダクションに必要なすべてのツールを提供しているという。具体的には、リアルタイムの統計やグラフィック、ビデオ再生コントロール、ニュース編集室のシステム統合、インジェストおよびトリム、メディア資産管理、SNSなどが挙げられる。

発表によるとwTVisionのCEO、マリオ・ソーザ(Mario Sousa)氏は以下のように語っている


ソーザ氏:「弊社では、放送業界向けの最高のソフトウェアの作成にあたり、DeckLinkシリーズに厚い信頼を寄せています。DeckLinkカードは、非常に手頃な価格で、モデルの種類も豊富な上、同じAPIでコーディングが可能なんです。これは、あらゆる顧客のニーズに合わせてソフトウェアを作成できる安心感を与えてくれています。DeckLinkは、常に期待に応えてくれると分かっているからです」

wTVisionにおけるDeckLinkの最新の使用例は、ボリビアの新しい巨大放送施設の一部に組み込まれたことだ。2014年にボリビアのサッカーの放映権所有会社であるThe Gameと協力を結んで以来、wTVisionおよびMediaproはボリビアでの市場を拡大しており、現在はボリビア国内での主要なサッカーの試合の放送を一手に担っている。これには、ボリビアリーグ、W杯予選、コパ・アメリカ、南米杯のU-20およびU-17、スポーツ番組などが含まれる。

ボリビアの放送ソリューションの一部として、wTVisionは「Sports Noticias」および「Sports Flash」の2つのスポーツ番組も構成、制作しており、最新鋭のバーチャルセットと拡張現実マルチカム生放送の技術を使用し、ニュースキャスターがバーチャルのオブジェクトの前後を歩くこともできるリアルな映像を提供しているという。

このバーチャルセットと拡張現実は、wTVisionのStudio CGビデオ/グラフィック再生ソリューションで新しいグラフィック・レンダリングエンジン(R3 Space Engine)を使用して作成され、拡張現実とバーチャルセットに同じレンダリングエンジンを使用できるようにDeckLink Duo 2が採用されており、このレンダリングエンジンは、Blackmagic DesignのUltimatteキーヤーで出演者とオブジェクトをショットにリアルタイムでキーイングするためにも使用されたという。


ソーザ氏:「2014年にボリビアリーグを担当し始め、放送中のリアルタイムでのグラフィック再生およびデータ収集のサービス提供から最初の一歩を踏み出しました。The GameとMediaproと共に、弊社はボリビアで急速に成長を遂げることができ、3つの新しい放送プロダクション・コントロールルームと2台の中継車の構築および人材派遣、バーチャル/拡張現実を使用した新しい番組の制作など様々な分野に手を広げています。これら全ては、弊社のソフトウェアのサポートとしてBlackmagic Design製品を使用して行いました」

ボリビアのバーチャル/拡張現実の番組に加え、wTVisionは以下を含む複数のソリューションにDeckLinkシリーズを使用しているといい、統計システムであり、オンエア・グラフィックの制御を行うFootballStats CGは、年間300試合以上のサッカーの試合で使用されている。Studio CGは、あらゆるスポーツおよびニュース番組でビデオおよびグラフィックの再生に使用されている。また、24 時間のチャンネル再生オートメーションを行うChannelMakerの2 チャンネル再生、wTVision Media Playout Serverのビデオ再生、R3 Space Engineのリアルタイム・グラフィック、Media Toolsのインジェストおよびトリミング、wTVision Media Managerのメディア資産管理にDeckLinkが使用されている。


ソーザ氏:「wTVisionは、マルチアングルのバーチャルセットの構築だけでなく、スポーツ、選挙、ニュース、エンターテイメント番組や、広告などの3D バーチャル・グラフィックアニメーションの作成において長年の実績があります。これらのセットやソフトウェア・パッケージには、Blackmagic Design のDeckLink 製品は欠かせない存在となっています」

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Blackmagic Design

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