アドビ、IBC 2017で映像制作ツールの最新アップデートを先行公開

Adobe Systems(以下、アドビ)は、Adobe Creative Cloudの映像制作ツールとサービスの最新アップデートをIBC 2017で先行公開することを14日発表しました。
最新アップデートには、360度VRビデオ、アニメーション、モーショングラフィックス、編集、共同作業、さらにAdobe Stockとの連携機能などの機能が盛り込まれています。これらはすべて本年中に提供開始予定とアドビは発表しています。
発表によると、多くの新機能で、アドビの人工知能(AI)とマシンラーニングのフレームワークであるAdobe Senseiを活用しているとのこと。
今回、最新アップデートの内容とともにPVも公開されています。

Premiere ProではVR映像編集においてHMD映像空間内での再生・編集に対応した他、映像編集の効率向上をサポートする機能を追加。リレー式で編集を行う際に活躍しそうな、ローカルエリアネットワークでの共同作業ワークフローを改善するアクセス管理機能が搭載されています。
4月のアップデートにおいて、AfterEffectsの機能をPremiere Proで使用できるようにする「モーショングラフィックステンプレート」を実装。今回のアップデートでは、モーショングラフィックステンプレートをAdobe Stockから入手できるようになっています。

Character Animatorが正式にバージョン1.0となり、アニメーションの基本機能とカスタム機能にいくつもの変更が加えられるようになった他、Adobe Senseiを活用することによりリップシンク精度が向上しています。

アドビのデジタルメディア事業部担当シニアバイスプレジデントのブライアン ラムキン(Bryan Lamkin)は次のように述べています。


ブライアン氏:「ビデオは、コミュニケーションとエンターテインメントの両面で最も急速に成長しているメディアです。オンラインクリエイターであっても、グローバルメディア企業や映画制作者であっても、世界クラスのコンテンツをあらゆるフォーマットであらゆるプラットフォームに対して迅速に配信する必要に迫られています。アドビは、すべての映像クリエイターがワークフローをすばやく回せるように、共同作業、ソーシャルシェアリング、そして配信後の分析まで新境地を拓きます。」

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