KDDI 国内初、自由視点映像技術「4D REPLAY」を活用した実証実験を日本ハムファイターズの試合で実施

KDDI株式会社(以下 KDDI) と株式会社北海道日本ハムファイターズは、2017年8月5日から8月6日の2日間において、4D REPLAY,Inc.が開発、販売する自由視点映像システム「4D REPLAY」を活用した実証実験を実施することを発表しました。

本実証実験では、国内初となる「4D REPLAY」システム活用事例として、札幌ドームで行われる北海道日本ハムファイターズvs.オリックス・バファローズの映像を撮影します。撮影した映像は、同球場の大型ビジョンおよびCS放送「GAORA」にリアルタイムで放映し、後日、株式会社運動通信社が運営するスポーツインターネットメディア「SPORTS BULL」で、アーカイブ映像として放映されるとのことです。

「4D REPLAY」について

「4D REPLAY」は3次元空間で時間という4次元概念を足した映像制作システム。
タイムスライス方式技術により、短い処理時間で自由視点映像を生成して様々なカメラアングルで映像を楽しむ事ができます。
この自由視点映像技術に関しては、昨年Jリーグの試合で実証実験が行われたキヤノンによる自由視点生成システムや、IntelのFreeD技術などがあります。

過去の「自由視点映像」に関する記事

Jリーグ、「自由視点映像生成システム」の実証実験をルヴァン杯決勝にて実施

2016年10月17日 | eizine

Jリーグは2016年のJリーグYBCルヴァンカップ決勝戦において「自由視点映像生成システム」の実証実験を実施
本技術は、スタジアム全体を複数台のカメラで囲うことで「マトリックス」のバレットタイム撮影のような効果を出すことも可能に
代表的なものとして、Intelの『FreeD™』技術などがある

発表によると、4D REPLAY,Inc.は、映像処理時間の短縮や画像品質の向上を実現する周辺技術を保有しており、生成まで5〜10秒という短い処理時間で映像生成できる特長を強みに、スポーツ等のライブ中継で高品質な自由視点映像を提供してきたといいます。

今回実証実験が実施されるオリックス2連戦は札幌ドームの一、三塁ダッグアウト上からホームプレート後方のフェンスに沿ってカメラ100台を設置。
打者がボールを捉える瞬間、投手が投球時にボールをリリースする瞬間などをリアルタイムに複数の角度から見ることが可能で、臨場感あふれ、高品質な自由視点リプレイ映像を楽しむことができるとのこと。

4D REPLAYデモ映像

KDDIは、「4D REPLAY」の日本国内向け販売支援を行い、スポーツライブ観戦の新たな楽しみを提供していくと発表しています。

関連情報リンク

KDDI – プレスリリース

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