ブラックマジックデザイン、URSA Mini ProのBluetoothリモートカメラコントロールのサポート開始を発表。iPadでコントロールできるアプリを構築可能に

2017年4月24日、Blackmagic Designは米ラスベガスで開催中の「NAB 2017」において、URSA Mini Proカメラの新しいオープンプロトコルを発表した。
これによりユーザーは、Bluetoothを使った独自のリモートコントロールを構築できる。
BluetoothリモートカメラコントロールのiPad向けデモアプリおよびAPIはNABで展示され、APIおよびサンプルコードを含むCamera 4.4アップデート、は2017年6月に無償でリリースされる予定。

Camera 4.4アップデート:Bluetooth対応API

URSA Mini ProカメラはBluetoothを内蔵しているが今まで有効化されておらず、今回のアップグレードにより、内蔵Bluetoothでは最大9メートル離れた場所からコマンドの送受信が可能になった。
また新しくサポートされたBluetoothに柔軟性を持たせるため、新しいオープンプロトコルを開発。
デベロッパーAPIと共にサンプルコードの公開を予定しており、これらを使いユーザーは独自のカメラコントロールを構築可能となるという。

iPadのデモアプリとサンプルコードは、希望するユーザーに提供される予定。
このiPadアプリでは、デジタルスレートのアプリケーションが構築でき、撮影中にオンセットの複数のカメラにシーン、ショット、テイクなどの情報だけでなく、台本の全セリフでさえメタデータとして送信できる。
また、フレームレート、フォーマット、シャッターアングルなどのリモートコントロールで使われることの多いカメラ設定を使用できるという。

URSA Mini ProのBluetooth用のオープンAPIとデベロッパーに対するサポートにより、ユーザーは独自のアプリを構築することもできる。
提供されるデモアプリにない機能を拡張することも可能のようで、ユーザーは、カメラ設定のリモート調節や、クレーンマウント時のレンズの電動コントロールができるiPadアプリを作成可能だ。
また、高度な技術を有するユーザーはカメラに内蔵されているDaVinci Resolveのカラーコレクションを使用したアプリを構築することで、撮影中にライブでカラーグレーディングを行うこともできる。

従来よりも低価格で質の高い編集が短時間で

例えば、Blackmagic URSA Studio Viewfinderを複数のURSA Mini Proカメラにマウントし、マルチカム撮影を行う場合、スイッチャーに接続する代わりに、iPadからすべてのカメラをトリガーして、それぞれの内部メディアに同一のメタデータを記録して収録できるなど、新しいワークフローの構築も可能とのこと。

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