日本初！実際に手を引かれながら歩き体感する”旅行体験VR”の試作版をAOI Pro.が発表

株式会社AOI Pro.(以下 AOI Pro.)は、人に手を引かれながら世界や日本の各地にある“とっておきの景色”の中を散策する体験ができるVRコンテンツ「WONDERFUL WORLD – VR Private Tour(TM)」の試作版を発表。

「WONDERFUL WORLD – VR Private Tour(TM)」

「WONDERFUL WORLD – VR Private Tour(TM)」は、世界や日本の各地にある“とっておきの景色”の中を案内役の人物に手を引かれながら散策する体験を通じて、「ドキドキする」「実際に行ってみたい」という感情を刺激するVRコンテンツ。

360度実写映像と立体音響による臨場感、体験者が実際に行う「歩く」という動作、触ることができる「手」、風やミストの「体感」がすべてシンクロすることにより、すっぽり包まれるような没入感を実現したという。

今回の試作版では、関東地方のとある場所を女性に案内してもらいながら楽しむことができるとのこと。
※3D表示の性質上、目の成長に影響を与える恐れがあるため、対象年齢は13歳以上を想定している。

体感と映像のシンクロを実現した日本初のVR体験システム

AOI Pro.は、コンテンツをより自然に足を運ぶ歩行体験にするため、筑波大学システム情報系岩田洋夫教授から歩行装置「トーラストレッドミルmini」※の貸与を受け、VR用の歩行装置として開発に活用。
「手」(誘導アクチュエータ)を握ることで安定して歩行ができるようになり、「ハーネスも安全柵も不要のVR歩行装置」を実現。
（※ベルトコンベアを複数並べることで縦、横、斜めなど全方向の動きを再現できる歩行装置）

この「誘導アクチュエータ、体感装置、歩行装置を組み合わせて映像にシンクロさせるVR体験システム」は、日本初のものとなるとしている(特許出願中)。

また、「手」「風」「ミスト」の体感装置の開発とプログラム制御には有限会社プロトタイプ、映像と立体音響の実装にはグループ会社の株式会社デジタル・ガーデンの協力を得て、体感と映像をシンクロさせることに成功させており、360度映像撮影の監修は国際VR／AR製作スタジオNOMAから、撮影から編集までのテクニカルサポートはグループ会社の株式会社TYOテクニカルランチから受けており、映像と技術のスペシャリストが開発に携わっているという。

体験者の行動と反応をモニタリング、活用を検証

ヘッドマウントディスプレイには着用者の視線を追跡(アイトラッキング)ができるFOVEを採用し、開発段階からFOVE, Inc.の協力を得ることで、体験者の行動と反応をモニタリングしているという。
リリースによると、今後は商業施設、旅行会社、国内外航空会社、各国観光局、観光協会、各都道府県アンテナショップなどでの活用を見据えているといい、「見たことのない世界を体験したい」という欲求を体験とデータを使って刺激する検証を行い、実用に向けた開発を進めていく予定とのこと。