アリババ、車のフロントにARナビを表示するダッシュボードメーカーのWayRayに投資!

かんたんに言うと
  • 中国の巨大IT企業アリババが自動車用AR技術メーカーWayRayへ投資した
  • WayRayはARを使用し運転者の視野内にナビを表示させるダッシュボードを開発中のベンチャー企業
  • 今後はアリババグループと中国自動車メーカーとの協業によりさらなるAR技術製品を開発していく模様

2017年3月14日、中国のインターネットおよびECの巨大IT企業、「アリババ(阿里巴巴)」が、自動車用のホログラフィック拡張現実感(AR)ダッシュボードシステムを製造する企業、「WayRay」に投資することが発表されました。

声明の中で、アリババグループのシニア投資ディレクター、Ethan Xieは、「拡張現実感のような最先端技術の開発は、さまざまな業界への応用ができ、自動車業界におけるWayRayのARナビゲーションシステムのように、大きな可能性があると確信しています。拡張現実の可能性がその分野をエキサイティングで有望な分野にするのです」と述べています。

また、アリババはシリーズBラウンド(ベンチャー企業に対して出資する段階のひとつで、スタートアップに投資するシリーズAに続く第2段階の投資)で、トップ投資家になったこともWayRayより伝えられました。

WayRayとは? 今後は?

2012年に創立されたWayRayは、ARを使用したホログラフィックナビゲーションシステムを製造している、スマートカーテクノロジー企業。スイスに本社を置き、モスクワ、サンフランシスコ、中国にオフィスを構えている。

資金調達の発表によると、WayRayは、既に自己資金と前回調達した資金、1000万ドルを運転者が見る道路上の視野内に道案内や情報を表示するARダッシュボード、『Navion』への技術開発に費やしています。
同社は、2017年中に一般消費者向けのNavionを出荷する予定としています。

また、WayRayは、アリババグループと中国の自動車メーカー「上海汽車」によるジョイントベンチャーである「Banmaテクノロジーズ」と提携を行うと発表。
Banmaによって2018年にローンチされるARナビゲーション並びに車内エンターテイメントシステムを開発するためとみられており、WayRayは「これは世界初の、車向け量産ホログラフィックARヘッドアップディスプレイだ」と主張しています。

関連情報リンク

WayRay (企業HP)
WayRayによるリリース(英文・PDF)

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