富士フイルム、シネマカメラ用レンズ「MKレンズ」シリーズ新発売
高い光学性能と圧倒的な小型軽量化、優れたコストパフォーマンスで、シネマカメラ用レンズの常識を覆す シネマカメラ用レンズ「MKレンズ」シリーズ新発売
富士フイルム株式会社(社長:助野 健児)は、シネマカメラ用レンズに、高い光学性能と圧倒的な小型軽量化、優れたコストパフォーマンスを実現した「MKレンズ」シリーズを新たにラインアップします。同シリーズの第一弾として、焦点距離18-55mmの標準ズームレンズ「FUJINON MK18-55mm T2.9」(以下、「MK18-55mm」)を平成29年3月上旬より発売します。また今夏に、焦点距離50-135mmの望遠ズームレンズ「FUJINON MK50-135mm T2.9」(以下、「MK50-135mm」)を追加し、18-135mmの常用焦点距離全域をカバーしていきます。
製品概要
シネマカメラ用レンズ「MKレンズ」シリーズ
高い光学性能と小型軽量化、優れたコストパフォーマンス,需要が拡大するWeb映像などの動画撮影で威力を発揮
(1)「FUJINON MK18‐55mm T2.9」
発売時期 : 平成29年3月上旬
標準ユーザー渡し価格 : 420,000円(税別)
(2)「FUJINON MK50-135mm T2.9」(開発中)
発売時期 : 平成29年夏
標準ユーザー渡し価格 : 未定
(1) 小型・軽量なレンズ鏡胴に凝縮された高い光学性能
画面中心部から周辺部まで高い光学性能と低ディストーションを実現。シネマカメラ用フジノンレンズ「HK/ZK/XKレンズ」シリーズと色味を統一設計することにより、複数のレンズを併用する際に必要なカラーグレーディングを簡略化します。
焦点距離全域でT2.9の明るさを実現し、需要が高まっている、ボケを活かした浅い被写界深度での撮影が可能。さらに、ライティングを再調整する手間を省き、撮影時間の短縮に貢献します。
スーパー35mm/APS-Cセンサーに対応したEマウントと、当社ミラーレスデジタルカメラ「Xシリーズ」で採用しているXマウント(APS-Cセンサー対応)専用設計。短いフランジバックの利点を最大限活かすことで、高い光学性能を小型・軽量ボディで実現し、少人数オペレーションでの撮影にも対応します。
(「MK18-55mm」「MK50-135mm」:Eマウント専用。本体重量約980g。)
(2) 映像制作におけるデジタルカメラ用交換レンズの課題を解消
フロントフォーカス群とズーム群が独立して駆動する方式を採用し、ズーミング時の焦点移動を抑制。ズーミング後にフォーカスを合わせ直す必要がありません。また、光学的・機械的に抑制しているため、電気制御のようなタイムラグもありません。
フロントインナーフォーカス方式を採用することでフォーカシング時の画角変動(ブリージング)を抑制。印象的なシーンでのフォーカシングを違和感無く行うことができます。
従来のシネマカメラ用レンズで培った製造技術を活用し、ズーミング時の光軸ずれを抑制。狙い通りの構図で撮影できます。
(3) 動画専用レンズとして求められる快適な操作性を実現
フォーカス回転角は200度と幅広い回転角を確保。精度の高さが求められる浅い被写界深度での撮影時においても精緻なフォーカシングが可能です。
フォーカス、ズーム、アイリスを独立して操作できる3連リングを搭載。ズームはもちろん、フォーカスやアイリスにもフルマニュアル機構を採用し、タイムラグが生じる電気制御とは異なり直感的な操作が可能です。
すべての操作リングのギアピッチを、これまでのシネマカメラ用フジノンレンズと同一の0.8Mに統一。正確かつスムーズなフォーカシングを可能にするフォローフォーカスなど、映像制作に欠かせない標準的な周辺アクセサリーの使用が可能です。
アイリスはクリックが発生しないシームレス調整に対応。精緻な露出調整を実現し、また、クリックによる振動や作動音も防ぎます。
(4) シリーズ全体を共通設計とすることで快適な運用を実現
レンズ前枠径は85mmとし、マットボックスの共用が可能です。
フィルター径は82mmとし、フィルターの共用が可能です。
3連リングのギア位置を統一し、レンズ交換時にアクセサリー位置の再調整が不要です。
被写体に接近して撮影が可能なマクロ機構を搭載。1本でカバーする撮影シーンを拡大します。
「MK18-55mm」:被写体距離 0.38m(ワイド端)
「MK50-135mm」:被写体距離 0.85m(ワイド端)
「フランジバック調整機構」を搭載。カメラとレンズをベストマッチングさせ、光学性能をフルに引き出します。