ナウシカの世界観をフレンチテイストの映像に持ち込んだ『QUUR』

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ナウシカの世界観をフレンチテイストの映像に持ち込んだ『QUUR』を紹介。森の調和と破壊の物語

2016年11月21日 | 出典:AUTOMATION

暴力を否定しつつも、暴力を楽しむことはできるのか。この矛盾した問いに挑戦したのが学生プロジェクトとして生まれた3Dアクションアドベンチャー『QUUR』だ。暴力的な衝動に駆られがちなプレイヤーに疑問を投げかけてくれる本作は、フランス初のゲームクリエイター学校Supinfogame Rubikaの学生7人が学生生活の集大成として取り組んだ作品である。対象プラットフォームはWindowsとなり、公式サイト/itch.ioにてダウンロードが可能。プレイヤーが購入価格を自由に指定できる“Name your own price”という支払形式を採っており、無料でもプレイできる。

ざっくりいうと
・フランスのゲームクリエイター学校Supinfogame Rubikaの学生7人が作り上げた3Dアクションアドベンチャーゲーム『QUUR』がユニーク

・ゲームは「風の谷のナウシカ」における腐海の生態系からインスピレーションを受けた世界観がひろがる

・「暴力が常に最適解とは限らない」というキャッチコピー通り、アクションゲームであるものの、グッド・エンディングに辿りつくには暴力に頼らないプレイスタイルが求められる

・業界内で同校の卒業生の評価は高く、『QUUR』の開発メンバーの学生らもゲームや絵本の業界で活動を始めている

Lucie Viatge氏:
本作のテーマと作品の雰囲気づくりには「風の谷のナウシカ」を参考にしています。まず本作で描かれる森の生態系は互いに深く関わり合うと同時に、不安定なもの。調和を乱すものには森全体が一丸となって反発するのです。2つ目には、森の生物たちはすぐに好感を持てる存在ではないということ。彼らはどこか不気味で、得体が知れない。でも注意深く観察すれば、彼らの習性(何かに怯えたり、我が子を守ったり、じゃれあったり)には共感できる点も多い。本作のクリーチャーたちは、ひとたび理解してしまえば、典型的なゲームの敵キャラクターとは挙動が異なるということに驚いてもらえるはずです。

関連情報リンク

『QUUR』公式サイト

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