『桐島、部活やめるってよ』やっと資金回収のメドに…拍手わく

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『桐島、部活やめるってよ』やっと資金回収のメドに…拍手わく

2016年11月20日 | 出典:シネマトゥデイ

 女優の松岡茉優が20日、第26回映画祭TAMA CINEMA FORUM特集上映「松岡茉優 未来を語る」トークショーに来場、自身が注目されるきっかけとなった『桐島、部活やめるってよ』について振り返った。
(中略)
そんな作品評価の高い「桐島~」だが、公開当時はヒットとはほど遠い状態だったといい、「もうすぐようやくリクープ(資金回収)できるところまで来た」と佐藤が報告。会場は拍手で祝福した。

『桐島、部活やめるってよ』は2012年公開の日本映画。監督は『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』、『紙の月』などの吉田大八監督。

第34回ヨコハマ映画祭作品賞および監督賞をはじめ、第67回毎日映画コンクールで日本映画優秀賞および監督賞、第36回日本アカデミー賞では最優秀作品賞を含む3部門で最優秀賞を受賞した作品です。

「桐島」は6ヶ月にも及ぶロングラン上映がなされましたが、ようやく資金回収(リクープ)の目処が立ったとのことで…。
つくづく映画製作の難しさを感じさせます。

『桐島、部活やめるってよ』予告編

映画製作における収益構造とリクープに関してこんな資料も

(PDF)映像製作の収支構造とリクープの概念 – 経済産業省

1 映画館で上映することによる(興行による)収入
2 ビデオグラムの販売による収入
3 放映権の販売による収入

映画ビジネスにおける収入源をプロデューサーの立場から見ると、現状、上の3つが挙げられるとのこと。

「桐島」は上映当初あまり観客数は伸びなかったものの、口コミなどにより観客数を増やしていき、6ヶ月に及ぶロングラン上映を成し遂げています。製作には日本テレビ放送網も名を連ねています。ただそれでもリクープに時間がかかっているんですね。

「桐島」の上映は終了してしまいましたので、ここはひとつ、ビデオグラム(DVD)の購入などいかがでしょうか!


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先月の記事では、製作委員会という組織が法人格を持たない点に注目して、これに起因する、主にビジネス面における問題点を検証した。

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