ペイントもVRの時代!? エリック・ナツキが手がけるVRデジタルツール。

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ペイントもVRの時代!? エリック・ナツキが手がけるVRデジタルツール。

2016年11月16日 | 出典:Adobe

様々な新プロジェクトのニュースに湧いたAdobe MAX2016にて、Adobe Research による「Project Dali」が発表されました!これは、Adobeが満を持して発表する、VRのデジタル・ペイントツール。HTC ViveのVRヘッドマウントディスプレイとコントローラーを装着し、仮想空間のなかで立体的なお絵かきが楽しめるツールです。
従来はモニタをキャンバスにマウスやペンタブで描いていたものが、「Project Dali」ではヘッドマウントディスプレイの中の世界で、身体を動かしながら直感的に絵を描くことができます。ポイントは、Adobeの得意分野だけに、多彩に揃ったブラシやテクスチャ、カラーなどの豊富な選択肢。まるで回転式名刺ホルダーのような形状のパレットをパタパタとスクロールしてセレクトするインターフェースがユニーク。描いた絵は3Dなので、球状のものをペイントしたり、絵を手でつまんでぐるぐる回したりなど、既存のお絵かきの概念を飛び越えた、新鮮な体験ができます。

そして体験してみてわかるのは、大自然の中でも、未来都市の中でも、VRなので目の前に広がる環境を自由自在に変えられる面白さ。大草原のなかでお絵かきをするのはものすごく気持ちがいいものでした!

公開された映像では、HTC Viveを使用して直感的な3Dペイントをしている様子が収められています。

現在はまだ開発の初期段階にあるProject Daliは、VR空間での没入型の描画体験を提供するものです。アーティストはカスタムブラシを使って、作品のまわりを回りながら、三次元空間の中で制作することができます。自分の絵画の中を文字通り歩き回ることができます。あまりにも超現実的な体験であることから、私たちはこれをシュールレアリスムの画家にちなんで「Project Dali」と名付けました。この体験はこれまでにないまったく新しいもので、ユーザーは人の手の代わりにマウスやキーボードを使うという行為から解放されます。最終的には再び物理空間に戻ることになるわけですが、そこには二次元の平坦なイメージを超えた新たな水準の表現力が加わっています。今はまだ未知数ですが、ほかにもさまざまなことができるようになるでしょう。

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